ソフトバンク小久保には優勝を約束した少年がいる。1月5日、地元和歌山で行われた後援会。「日本シリーズに呼ぶからな。福岡に必ず来いよ」。小久保が右手を差し出した相手は、和歌山市立新庄第二小学校に通う、木村涼央(りお)くん(6年)だった。きっかけは昨年12月3日に和歌山市内で行われた少年野球大会に、小久保が激励に駆け付けたことだった。 05年4月、涼央くんの家族4人を乗せた乗用車がトラックに正面衝突された。母と妹は重傷、涼央くんは胸髄(きょうずい)損傷で下半身不随となった。少年野球チームのコーチだった父達也さん(当時34歳)は、命を失った。涼央くんは、2年生から野球チームに入っていた。達也さんと「小学校の間は野球を続ける」と約束した上で実現したものだった。下半身の自由を失ったが、それでも涼央くんは亡き父との約束を守った。車いすで練習に参加した。12月の野球大会は車いすでも試合に出場できる特別ルールで開催されたもの。涼央くんは、車いすでマウンドに上がり、3番打者として打席にも立った。 「知り合いから聞いて応援に行ったけど、あの子はホンマに強い。プレーする姿を見たら、心を打たれた。あんなに強い子供がいるのかと。自分があれだけのけがをして、あんな気持ちを持てるかどうか。激励というより、こっちが力をもらった」。涼央くんが父との約束を果たしたように、今度は自分が…。その思いが小久保の闘志をかき立てる。【ソフトバンク担当・中村泰三】この少年は関西の夕方のニュースで取り上げられた事もあります
プレーする姿や練習する姿は本当に凄くて、見てるほうは勇気づけられます
意思の強さ・芯の強さから、小久保も勇気をもらったと思います
この子を福岡に呼ぶために、頑張ってもらいましょう!!