強烈なアピールだった。ダイヤモンドを一周する田上に、ベンチの王監督の笑みがはじけた。2試合連続のオープン戦2号ソロ。待望の「切り札」誕生に指揮官の声は思わず上ずった。 「田上? すごいね。3打席連続で打つかと思ったよ。起用法? いろいろな選択肢があるよ。捕手にDHだろ…。本来なら(オーダーは)固定がいいけど、いろいろ見て、いい打順を組んでいければいいよ」。上機嫌のまま帰りのバスに乗り込んだ。 指揮官のハートをつかんだのは1点を追う7回1死だった。5回裏に捕手の守備に就いた田上の第1打席。カウント1-1からの3球目、138キロの直球を迷わず振り抜いた打球は右翼席に吸い込まれた。15日の横浜戦での1号3ランから2打席連続の一発に田上は「スライダー狙いだったけど、うまく右方向に打てた」と自画自賛した。 これで“懸案”の解消に光が差した。昨季、マスクをかぶった的場は打率・146にノーアーチで山崎も同・231に1本塁打。試合前に王監督は「捕手が打ってくれたらね。3割、15本打てるようにお祈りしないと」。冗談めかしたが心のうちは切実。この日の田上の一発で、07年型攻撃陣に新たなカードが加わったといっていい。 田上は「捕手の方がリズムがいい。リード? まだまだ勉強です。一塁? びっくりです。まさか打球が飛んでくるとは…」。エース斉藤和に柳瀬ら中継ぎ3人の女房役を務め、9回からはオープン戦で初めて一塁守備にも就いた。捕手に一塁、DH、代打…。頼もしい男が、タカ打線の攻撃パターンを一気に増やす。山崎・的場がある程度打てればDHか代打
山崎・的場が打たないと捕手
ブキャナンの調子があがらないとDH
一塁は・・・今日も守ってましたが、無いでしょうね
ちょっと変わってるユーティリティー選手ってとこでしょうか!?
スタメンで出ない方がホークスの調子が良いって事ですけどね・・・