西武がアマチュア選手2人に不正に金銭を供与していた問題を受け、プロ野球のドラフト(新人選手選択)制度に関する、プロとアマの意見交換会が16日、東京都内のホテルで開かれ、アマ側は今秋のドラフト会議から希望入団枠の撤廃を強く要望した。プロ側は即答を避けたが、21日に開く12球団代表者会議で希望入団枠の撤廃も視野に入れたドラフト改革について話し合う。 プロ側は西武、広島を除く10球団の代表者が出席。アマ側は社会人を統括する日本野球連盟、全日本大学野球連盟、日本高校野球連盟のアマ3団体の幹部が顔をそろえた。冒頭、プロ側がアマ側に今回の不祥事を謝罪。その後、意見交換に入り、アマ側は3団体の総意として、「不正の温床」と指摘される希望入団枠の撤廃を求めた。 プロ側からは「希望入団枠を廃止した場合、指名拒否が出るのでは」との質問が出た。アマ側は「指名拒否しないように指導するが、プロ側も球団間の格差を無くす努力が必要」と答えた。また「米国への流出が増える可能性は」との問いには、「レアケースであり不安は少ない」とした。 プロ側は、この日のアマ側の意見を参考に、21日の12球団代表者会議で協議するが、13日の代表者会議に出席した11球団(西武は退席)の大多数が希望枠撤廃に賛成の意思を表明している。 会議後、日本野球連盟の鈴木義信副会長は「不退転の決意で申し上げた。(希望入団枠の継続は)世論が許さない」と語った。日本高校野球連盟の田名部和裕参事は「アマの世界にも不正を働く者がおり、プロだけを非難できない」としながらも、「プロには、そういう人間の介入を許さない姿勢を見せてほしい」と話した。 司会を務めた瀬戸山隆三パ・リーグ理事長(ロッテ球団社長)は、「『野球界の汚染は希望枠が要因。それを利用するために不透明な金や人が介在する』と指摘された。21日には、それを踏まえて議論したい」と話した。【神保忠弘】 ◇ドラフト会議の開催時期も議論 この日の意見交換会では、ドラフト会議の開催時期についても議論された。 現状のドラフトは、高校生と大学生・社会人の2度に分けて開催されている。これについて、瀬戸山理事長がアマ側に、9月もしくは10月初旬に一本化しての開催が可能かを質問。全日本大学野球連盟の内藤雅之常任理事は、「高校生のように、大学生も進路志望届を出すことにすれば、リーグ戦中のドラフト開催は可能。交渉開始をリーグ戦終了後にしてもらえばいい」と回答した。 日本学生野球憲章は、野球部を退部するまでプロとの入団交渉を禁じている。事前交渉が必要な希望入団枠がある限り、秋のリーグ戦が終了するまで大学生対象のドラフト会議は開催できなかった。このため、希望入団枠が廃止されれば、ドラフト会議が一本化されることが濃厚となった。アマ側の要望は当然でしょうね
この制度が無くなれば裏金というものが無くなる可能性は高いです
ただ、今後ドラフト制度をどうするかが大事ですね
いろんな案が出てきてますが、どうなるのか・・・