今オープン戦遠征初戦で、若きタカ戦士のアピール合戦が繰り広げられた。11日、ソフトバンク城所龍磨外野手(21)が、9回に4年目にして“プロ初アーチ”となる2ランを右中間へ放り込むなど、2安打3打点の活躍。松田、仲沢もそれぞれ1打点と、この日のチーム6打点中5打点は、開幕1軍入りを狙う若手野手がたたき出した。若手選手の底上げに期待する王監督も目を細めた。 若鷹たちの再アピールが始まった。ソフトバンクが広島とのオープン戦ロード初戦で逆転勝ち。原動力は開幕1軍を狙う、若手野手陣だった。熱き生存競争で、小雪舞う尾道の寒さを吹き飛ばした。 象徴は4年目、21歳の城所だ。5回の守備から出場し、2-3で迎えた6回無死一塁。両腕をたたんで内角直球をとらえ、右翼線へ強烈な打球を飛ばした。同点の適時二塁打でオープン戦初の打点を記録すると、川崎の適時打で自ら勝ち越しのホームを踏んだ。さらに9回2死一塁から、オープン戦とはいえ“プロ初アーチ”となる右中間へ2ラン。「打ったのは真っすぐ。入るとは思わなかったので全力疾走でした」。3打席とも初球からバットを振りに行く積極策で、打率を4割2分1厘まではね上げた。 城所と同様、後半から出場した23歳の松田、24歳の仲沢も適時打をマーク。若手のPR合戦に王監督の目じりは下がった。「今日はうまく(打線が)つながったね。城所もあれくらい積極的にやるといい。もともと長打力があるし、長所を試合で出している」。首脳陣が想定する野手16人枠に対し、現時点でA組(1軍)野手は18人。当初、地元でのオープン戦期間中に若手の“当落”を判断する予定だったが、アピール不足もあって“追試”。王監督は「彼らもそういう気持ちでやってたんだろうけど、時期的にはいつでもアピールしてくれたらいい。まだ決められないし、こっちを悩ましてくれるほどいい」と、選考にさらなる“猶予期間”を設ける考えを示した。 雪辱を期す城所には最高のチャンスだ。昨年はキャンプで打撃好調も、オープン戦期間中の急性胃腸炎で途中離脱。そのまま開幕を2軍で迎えただけに、残り6試合に力が入る。城所は「これを続けていかないといけません」と、試合後は笑みを封じた。最後まで結果を残したものだけが笑顔で福岡の地を踏むことになる。昨日は城所・松田・仲沢がタイムリーを打ちアピールしましたが
松田は安定感が無いですね
城所・仲沢は少ないチャンスをものにしてるのが大きいと思います
1軍のレベルは高く出場機会も多くないと思います
その中で、結果を残せないと1軍定着はないと思います
そういう意味では城所・仲沢はしっかり結果を出しているので
他の選手より一歩リードしてると思います