今秋のドラフトは、5日の12球団代表者会議で、昨年まで2年間暫定実施された分離ドラフトを継続する方針が合意された。13日にはNPBと日本プロ野球選手会との事務折衝が予定されており、NPB側が合意した方針を伝えることになっていた。この日、ドラフト制度検討委員会の山中委員長(横浜球団専務)は「合意が(不正が)“何もない”を前提にしている以上、もう一度話し合わなければならない」と話し、再検討の可能性を示した。 西武の裏金問題からの信頼回復を図るため、各球団も改革の議論に本腰を入れることを余儀なくされた。ある球団代表者も「いちばん(不正の)危険度の少ない方法を考えなければならない」と、完全ウエーバーか入札抽選による高校生と大学生・社会人ドラフトの一本化を提案する意向を示した。一本化は12球団の多くが主張しており、改革論議は振り出しに戻る可能性が高くなった。
ヤクルトの古田敦也監督(前労組日本プロ野球選手会会長)は10日、西武が2人のアマチュア選手に「栄養費」の名目で金銭を渡していた問題に触れ、「非常に大きく重い問題。球界に自浄能力がないことが証明された」などと語った。ドラフトの改革にも言及し、「さすがに変えなきゃいけないと思う。前から言っている通り、(完全)ウエーバーにしたらいい」などと持論を述べた。
ロッテのバレンタイン監督は10日、西武が2人のアマチュア選手に「栄養費」名目で金銭を渡していた問題について「事実であれば、ドラフト制度の希望枠を撤廃すべきだ」と語った。同監督は「本当の制度(完全ウエーバー)にし、(契約金額も)1巡目、2巡目と巡ごとに12球団すべてが同じ額に統一するのが望ましい」などと述べた。
楽天・野村克也監督(71)が10日の中日戦の試合前に西武の裏金問題について触れ「氷山の一角だろう。芋づる式に出てくるよ」と問題の根深さを危惧(きぐ)した。 写真はコチラ 半世紀以上にわたってプロ野球に携わっているベテラン監督は「球界は自分たちで決めたことをすぐに破る。昔、契約金(の上限を)1000万と決めた時も2~3年しか、もたんかったやろ」と何十年も前から変わらぬ体質を批判。契約金1億円(出来高5000万円)、年俸1500万円を上限とする現在の申し合わせについては、「選手は商品だからな。(指名した)球団が勝手に値段をつければいい。(上限を)決めることがおかしい」と提言した。今回の1件でドラフト制度が変わるのは間違いないと思います
希望枠撤廃は選手会側が強く求めるでしょうし、無くなるのではないでしょうか!?
あとはウェバーにするかどうかの問題ですね
裏金を無くすには、ウェバーしかないと思います
バレンタイン監督の言う、契約金統一というのも分かりますが
1巡目の12人が同じ実力ではないと思うし、それが下位指名に行くと実力差は広がると思うので
野村監督のいう、上限を決めないというのもアリかなと思いますが
それはそれで、問題が起こるんでしょうね(汗)
残された期間は多くないですが、安易に決めないでじっくり考えて欲しいものです