プロ野球、西武ライオンズの太田秀和球団社長は9日、埼玉県所沢市の球団事務所で会見し、球団スカウトが2人のアマチュア選手に食事代など栄養費名目で計約1300万円の現金を渡していたことを公表した。プロ野球側は05年6月、選手獲得をめぐり利益供与の禁止などを定めた「倫理行動宣言」を採択したが、西武は1人の選手に対し採択後も現金を渡していた。太田社長は「不適切な関係があったので公表した。非常によくないことで申し訳なく思っている」と謝罪した。

 太田社長は「プライバシーにかかわる」として、現金を渡した2選手の氏名などを一切明らかにしていないが、西武は2選手を獲得していないという。
 太田社長によると、1人の選手には約1年半の間、計1025万7800円を支払った。このうち500万円を05年10月にまとめて支払ったのが最後だった。もう一人の選手には総額1050万円を支払う予定だったが、04年に一場靖弘投手(現楽天)への現金授受が発覚したため途中で支払いを止め、総額は270万円にとどまった。現金はスカウトが渡し、支払いは球団幹部も把握していた。
 06年2月に就任した太田社長は、星野好男前社長から「過去に栄養費の支払いがあったが、不適切な関係は解消されている」という引き継ぎを受けた。このため、太田社長は2人の選手を獲得しないよう指示した。

 昨年8月、外部から情報提供があり、球団が調査していた。公表が半年以上も遅れたことについて、太田社長は「隠ぺいではない。(すぐに発表せず)怠慢だった。私の不徳の致すところ」と釈明。自身の進退については「(辞任は)今の段階では考えていないが、きちんと対処しないといけない」とし、関係者の処分も「しっかり考えたい」と述べた。
 栄養費を巡っては04年、明大(当時)の一場投手に巨人、横浜、阪神の3球団が現金を渡していたことが発覚し、各球団のオーナーが辞任に追い込まれた。プロ球界は05年6月、「新人選手の獲得活動で利益供与を一切行わない」など4項目からなる「倫理行動宣言」を採択した。
倫理行動宣言の後にも金銭授受があったのが問題です
まだまだ他にも不正スカウトがあるのではないかと当然疑ってしまいます
これからシーズン開幕という時期に何とも不愉快な問題が発生してしまいましたね

現球団社長はとばっちりを受けてる形ですが
その2人の選手を獲得しなかったのは良かったと思います
でも、本人も言ってるよう報告が遅れたのは怠慢としか言えません
今まで黙っていたものを何故、今公表したのか!?
裏には何かあるとしか思えないのは俺だけでしょうか!?