レッドソックス・松坂大輔投手(26)が7日、魔球「ジャイロボール」の存在について「ジャイロはジャイロで(指摘されているボール以外に)別にある」と衝撃発言した。メジャー相手に初登板した6日のマーリンズ戦で、対戦打者からジャイロボールの目撃証言が飛び出して大騒動になったが、一夜明けて怪物右腕は「昨日は投げていない」と明言。その一方で、魔球の存在を初めて認めたことで、米球界での“ジャイロ論争”が再燃しそうだ。 メジャー相手に初登板した松坂に沸き起こったジャイロボールの「目撃情報」は、一夜明けてさらに波紋を広げた。米記者らの間では、朝から「ダイスケは本当にジャイロを投げたらしい」の話題で持ちきりになった。 事の発端は、マ軍のストークスが「オレはジャイロを見た」と証言したことだ。初回のスライダーのすっぽ抜けを勘違いして「すごい球だった」と目をぱちくり。しかし、松坂は「昨日は(指摘されるような球を)投げていません」と否定。沈静化を図ったが、逆に衝撃発言のオンパレードになった。 もともと、ジャイロボールと指摘される球の存在を、これまで本人は否定も肯定もしてこなかった。「幻のボール」が実在することを明言すれば、打者との心理戦で有利に働く、との計算もあってのことだろう。球の軌道に対し、90度の角度で回転する球とされていることから「カットボールとか、縦のスライダーの抜けたのが、ジャイロの回転に近いものだと思う」と分析。しかし「それはジャイロじゃない」と否定した。そして「ジャイロはジャイロで別にある。投げ方がちゃんとある」初めて明確に“魔球”の存在を認めた。 「あれはカットボールのシュート系。自分が投げようと思って意識して投げられる球じゃなく、抜けた感じのときに偶然、生まれる球。すごくホップして打者の手元で伸びる。その球を、いままで打たれたことはないです」 これが正体だ。いつどこで、誰に対してでも突然、ジャイロボールが投げ込まれる可能性があって、しかも「打たれない球」ならば、やっぱり魔球だ。もちろん、タネが明かされてもなお、脅威。怪物はやっぱり、全米を震撼(しんかん)させ続ける。 ◆ジャイロボールとは? 進行方向に回転軸が向き、ライフル弾のようならせん回転をしながら進んでいくボールのことを指す。右投手が投げた場合は投手から見て時計回り、左投手が投げると反時計回りとなる。フォーシームジャイロとツーシームジャイロの2種類があり、前者は普通の直球に比べて空気抵抗が少ないため、初速と終速の差が小さい。後者は直球と同程度の空気抵抗を受け、揚力も働かないため、打者にはボールの到達が遅く感じる。松坂自身は偶然生まれる球と言ってますが
これが意識的に投げられるようになったら、松坂は怖いもの無しでしょうね
これで松坂のジャイロ騒動はさらに大きくなる可能性がありますが
ジャイロの事が先行するのではなく、結果を残して欲しいですね