福岡ソフトバンクのリック・ガトームソン投手(30)が10日夜から始まる「9泊10日」の長期ロードへの全戦帯同を希望した。8日のヤクルト戦(ヤフードーム)に先発する新外国人右腕の次々回登板は15日の横浜戦(横浜)が有力。首脳陣は東京での合流を打診したが「特別扱いはイヤ」と拒否したという。在京球団のヤクルト時代にはなかったホークス"名物"の長期遠征フル帯同で一刻も早く新天地に慣れる意気込みだ。

 新天地に懸ける思いの表れだった。10日夜からの長期ロード。往復1200キロ以上の長距離移動も加わるハード日程にも、ガトームソンはフル帯同を熱望した。

 「コーチ陣から福岡での居残り調整を打診されたみたいだ。でも『特別扱いはイヤ』と帯同を志願したそうだ。チームにもっと溶け込みたいという気持ちじゃないか」。球団関係者は右腕の心の内を代弁した。

 8日に古巣、ヤクルト戦に先発した後は、15日の横浜戦への登板が有力だ。11日の広島戦(尾道)からは刈谷、静岡と地方球場で3連戦。オープン戦では、先発陣が福岡で居残り調整後に遠征先でチームに途中合流するのが慣例だが、今回、右腕の答えは頑として「NO」だったという。

 神宮を本拠地とするヤクルトは、横浜や巨人など在京球団と対戦する場合、ビジターでも自宅通勤が可能。昨季は1週間の遠征が最長で、それも2度だけだった。日本最西端の本拠地を持つホークスは今季、2度の10日間遠征を含め、1週間以上の長期ロードを8度予定。そんな“名物”にも早く慣れるつもりだ。

 宮崎春季キャンプ中に「張り切りすぎ」(ガトームソン)で張りを訴えた右上腕部も現在は万全。5日にはヤフードームのブルペンで66球を投げ込んで、感触を確かめた。「もう大丈夫。古巣相手? なるべく気にしないで自分の投球に集中する。しっかり抑えたい」。ツバメ軍団を料理して、タカ戦士のガトームソンをアピールする。
チームへ馴染む為に遠征帯同を希望
最近の外国人はそういう選手も増えてきました
それだけチームに馴染もうとする気持ちと日本野球を舐めていない証拠でしょうね
古巣ヤクルト戦に登板するのは嫌かもしれませんが頑張ってもらいましょう