持ち味の右方向への鋭い当たりで、多村仁外野手(29)がオープン戦初の長打をマークした。4回無死一塁の場面で、右中間スタンドまであと50センチの先制三塁打。浮かべた笑みに手応えが重なった。きょう3日の巨人戦では小久保裕紀内野手(35)が復帰、この日の楽天戦を欠場した松中信彦内野手(33)も先発で戻る予定だ。TMKの和製トリオで形成する「2007年型クリーンアップ」がベールを脱ぐ―。 右翼フェンスをたたく鈍い音が、ショータイムの幕開けを告げた。 多村のオープン戦初長打は、持ち味を生かした右方向への豪快な一撃だ。右中間フェンスを直撃する先制三塁打。「あの方向に飛んだのは、自分にとっても大事」。“らしさ”の詰まった一打に深くうなずいた。 4回無死一塁。カウント2-0から青山の144キロ直球をとらえた。打球は虹のような軌道を描き、右翼席まであと50センチ。「本塁打にならなかったのはノーパワー」と笑ったが、「右手でグッと押し込めたし、納得いく打ち方ではないけど、あそこまで飛んだのは収穫です」。飛ばす技術もバットに込めて、移籍後初打点を生み出した。 2004年にシーズン40本塁打を記録したパワーヒッター。自他ともに認める“売り”は、右方向への鋭い当たりだ。今季のオープン戦で放った3安打は、いずれもセンターから右。王監督も「右中間に彼本来の当たりが戻ってきたね」と目を細めた。 この試合を含め、オープン戦は全5試合に出場。2月24日の西武との開幕戦に「4番左翼」で先発すると、その後の打順は5→5→3→4と変化する。だが、気にする様子はない。「言われた場所で仕事をするのがプロだから」と言い切った。 俊足を生かして守備でも広いヤフードームに対応する男は、生活面での順応も進めている。1日の試合後には福岡市内に食事に出かけ、もつ鍋に舌鼓を打った。「あまりホテルから出ないので、地名は分からなかったけど…」と苦笑いしたが、博多の味を堪能して英気を養った。 きょう3日の巨人戦で小久保が復帰。松中との和製大砲トリオで形成する「07年型クリーンアップ」がベールを脱ぐ。「僕は大きい当たりを打つタイプじゃない。本塁打は2人に任せて、僕はチャンスをつくりたい」。主役の座は他の2人に任せ、一歩引いて得点機の演出に徹するつもり。主役を張る力を備えた脇役の存在で「TMK」の破壊力は何倍にもふくらむ。ファンとしては多村の1発も期待してます!!
でもクリーンアップの3人は自分で決めようとせず
次のバッターにつなぐ意識が高いのでHRで一気にランナーを返すより
連打でさらに得点出来るチャンスを増やす方が相手にとってはイヤかもしれませんね
今日の巨人戦からは、いよいよ小久保も復帰
TMK揃い踏みで2007年版ホホークス打線が完成しそうです
誰がオープン戦初HRを打つんでしょうか!?