23日夜にすい臓がんのため死去した巨人の希望枠ルーキー・金刃憲人投手(22)=立命館大=の母・裕美さん(享年54)の通夜が25日、兵庫県尼崎市内の斎場でしめやかに営まれた。

 最愛の母はもういない-。金刃の目には、うっすらと涙が浮かんでいた。「がんになってからも心配してくれたし、朝早くお弁当を作ってくれたりもして…」。数々の思い出が脳裏を駆け巡る。

 22日に危篤の報を受け、キャンプ地の宮崎から駆けつけた。病床に伏した母からかけられた最後の言葉は「ごめんな」だったと明かし、声を震わせた。

 金刃は「(昨年8月に)がんだと知らされて、その間、苦しんでいたと思います。逆に生きる勇気をもらいました」と気丈に前を向く。1軍のマウンドに立ち、勝つことが、育ててくれた母への恩返しだと信じている。

 「今の目標はお立ち台で(母に)心からありがとうと言いたい。その日が1日でも早く来るように頑張りたい」。3月は目標とする開幕ローテ入りへ厳しい競争が待ち受けている。母への思いを胸に、黄金ルーキーはマウンドに立つ。
54歳という若さでこの世を去った金刃のお母さん
「ごめんな」という最後の言葉は金刃の勇姿を見れなくてごめんという事でしょうか・・・
1軍での勝利がお母さんへの恩返し 
前を向く金刃を天国で見守るお母さんは頼もしく思ってるでしょうね