4年ぶりの王座奪回を目指す王ホークスが前年度覇者の日本ハムからナメられた。今キャンプ最後の紅白戦が行われた22日、両チームあわせて2得点の貧攻に、偵察に訪れた日本ハムの007は完全に拍子抜け。貧打に泣かされた昨年と変わらない現状をズバリと指摘した。小久保や多村らの大型補強で攻撃力の強化を積極的に図ったが、まだ道半ば。きょう23日にキャンプを打ち上げるが、不安を抱えてのオープン戦突入になる。 期待された「豪打復活」はお預けだ。今キャンプを締めくくるラストの紅白戦。華々しい一発どころか、得点シーンもなかなかお目にかかれない。回を重ねるごとに、ため息が広がるスタンド。その中で、日本ハムの007がホークス打線の現状を鋭く分析した。 「きょう初めて見ましたが、強力になったとは思えませんね。今の段階では(ズレータが加わった)ロッテの方がいいんじゃないですか」 ■主軸は調整途上 拍子抜けといった顔で、ペンを走らせていたのは谷山スコアラーだった。故障の小久保が不在で、主軸の松中や多村も調整途上。それを割り引いても打線から迫力が伝わってこない。「小久保選手は年齢的なものもあるし、多村選手も1年間持つか疑問。まあ、外国人2人が打てばいいんでしょうけど」。仮定の話で一応“フォロー”はしたものの、警戒感を強めるには至らなかった。 3年連続プレーオフ敗退を喫し、抜本的改革に着手。大きな柱が打線の再構築だった。一昨年の172本から82本にまで激減したチーム本塁打。攻撃力、長打力のアップを目指してキャンプに臨んだが、現時点で明確な「答え」は出せなかった。紅白戦5試合のチーム打率は1割7分4厘。昨年はキャンプ中に3試合の紅白戦と2試合の練習試合を行ったが、その5試合の打率2割8分7厘を大きく下回った。 ■不安抱えOP戦 「まあ、今の時期は投手の仕上がりが早いからね。それに、ウチの投手がきっちり投げたら、そう簡単にはね」。斉藤和を筆頭に投手陣の順調な調整を喜ぶべきか、抑えられた打線の低調を嘆くべきか、王監督が返答に窮するのも無理はない。それでも「ストロング&スピーディー」を攻撃指針に掲げる今季、何とか「兆し」だけは確認したかったのが本音だ。 「去年みたいな野球だと、見ていてもつまらない。(先発)オーダーを書くときに、1人でも2人でも若い人が入ってきてくれないとね」 ■来月10月まで ただ勝つだけではなく、豪打を前面に出す野球で勝ち方にもこだわる王監督だ。大病を乗り越え、キャンプもユニホーム姿で陣頭指揮を執った。体力の順調な回復を印象づけたが、肝心の攻撃力が未完成では胸の内は晴れない。「(遠征に出る3月)10日以降は主力で固めることになる。若手はそれまでに(結果で)示してほしい」。頭の中は一にも二にも打線のことでいっぱいだ。王座奪回の課題はオープン戦に持ち越された。紅白戦では打者より投手の方が目立ってました
まさに去年のままですが・・・
これから始まるオープン戦で調子を上げていってくれる事だと思いますが
チームに勢いをつけるには若手の活躍が必要となるので
松田・江川・小斉・高谷など期待される若手もたくさんいるので
誰か一人でも出てきて欲しいですね!