“開幕”はおまえに任せた-。高谷裕亮捕手(25)が22日、オープン戦の開幕マスクを勝ち取った。大石友好バッテリーコーチ(53)が、あす24日の西武戦(宮崎アイビー)での先発出場を明言。春季キャンプでのアピールが認められ、4人がしのぎを削るA組捕手の先陣を切って、2007年最初の対外試合に臨む。プロ1年目から攻守にレベルアップを遂げる遅咲きルーキーが、目標に掲げる公式戦開幕マスクに向けて、第1関門を突破した。

 今季初の対外試合で、ルーキーにスタメンマスクが託された。西武とのオープン戦をあす24日に控え、大石バッテリーコーチが「高谷に行かせる」と先発出場を明言。期待のルーキーが首脳陣を納得させるプレーを積み重ねてきた証しだ。

 第2クールで右臀部(でんぶ)痛による一時離脱はあったが、ほぼフルメニューを完遂。攻守に成長の跡をうかがわせた。ブルペンや紅白戦では投手陣の球をより多く受け、自分のイメージと擦り合わせ、同時にコミュニケーションを深めた。大石コーチも「キャッチングはだいぶ良くなった。球に対する反応もいい」と成長を認める。次は新たに得た力を発揮する番。「紅白戦と違って、オープン戦は相手打者を意識した戦いになる」と気を引き締め直した。

 ひとまず頭の準備は整えている。西武は昨季、両リーグトップの111盗塁をマーク。練習後にミーティングを繰り返し、対策を頭にたたき込んできた。「西武といえば機動力野球。そこに長打力を絡めてくるイメージ」。開幕すれば何度も顔を合わせるライバルの実際の姿を、蓄えたイメージと重ね合わせる。

 全18試合のオープン戦フル帯同を果たせば親孝行も可能だ。15日の横浜戦以降は関東で4試合。「メンバーに入っていれば、両親も観戦に来やすいでしょうから」。仕事のために宮崎まで来られなかった、栃木県在住の両親に観戦してもらうつもりだ。

 この日の紅白戦は9番DHで出場。2打数無安打に終わったが、3月24日のオリックスとの開幕戦(ヤフードーム)での先発マスク奪取に向け、さらなるアピールに気合を入れた。「これからが勝負? いや、勝負はもう始まっていますから」。1カ月後の「合格通知」を勝ち取るため、激しい競争に身を投じる。
今年のホークスの対外試合初戦のマスクは高谷となりました
これまでのアピールがずば抜けていたという事ではなく
力量が分からない選手なので実戦で見ようという事だと思いますが
このチャンスをきっちりつかめば、ホークス史上初の
ルーキー開幕スタメンマスクも現実味を帯びてきそうですね!