日本ハム・ダルビッシュ有投手(20)が20日、ブルペンでファンのたくストロボの光に切れた。初めのうちは静かに穏やかな口調で注意していたが、徐々に低くうなるような声に。それでも収まらない「悪行」に、じっとにらむような視線も向け、投げる場所も移動した。マナー違反取り締まりへ、球団は21日からストロボ禁止の張り紙と広報を監視役にすることを決定した。
 何度も目に飛び込んでくる光に、ダルビッシュが怒った。肩慣らしのキャッチボール。1球目を投げ、すぐに「すみません、フラッシュやめてもらっていいですか」と優しく呼び掛けた。その言葉を無視するかのようにたかれ続けるストロボ。捕手を座らせるまでの19球の間に「フラッシュやめて」「フラッシュ、見えないので」と計3度も注意を促した。
 投球練習でも顔は光に包まれた。5球目を投げると「フラッシュ、フラッシュ」と怒りをかみ殺したような低い声を出した。捕手の後ろにいた島田チーム統轄本部長がブルペンの外に出て注意。収まりかけた18球目、セットポジションに入ると、また光が。ダルビッシュは鋭い眼光をその方向に向けたまま、しばらく動かなかった。
 25球目を投げ終わるとブルペンを移動した。ファンに一番近い場所から隣へ。移動前はわずか9球だったストライクも、移動後は27球中15球と制球力が増した。「選手は集中しているので妨げられる。あそこまで近くで光ると、邪魔されているのかというのか…」。言葉を濁しながらもファンに自重を訴えた。
 球団は21日から観戦場所に「ストロボ禁止」と書いた紙を張ることを決定。さらに人気選手の時は球団広報が、ブルペン横で目を光らせる。この日、ダルビッシュの球を判定した前川パ・リーグ審判部長も「試合中に気になるなら言ってほしい。試合を止める」と敏感に反応した。
 18日の紅白戦では約200人に取り囲まれた。色紙を顔の前で振られ、危うく目に入りそうにもなった。「選手がファンのマナーについて、どうこういうのは…」。積極的にサインにも応じているだけに、ファンのマナー順守を求めていた。
どこの球団にもマナーの悪いファンはいますが
選手が集中して練習出来る環境を作ってあげるのもファンの努めだと思います
サイン会では怪我をしかけたという事ですが、もしそうなったら
今後、ファンとの交流も無くなる可能性があるでしょうね
そうならない為にも皆さん、マナーは守りましょう!!