オイ、アピールが足りないぞ! 福岡ソフトバンクの松中信彦内野手(33)が15日、若手野手陣の低調ぶりを一喝した。今キャンプ初の紅白戦に、右肩痛を押して紅組の「4番DH」で強行出場。第1打席で外角の新ストライクゾーンを攻略、左越え適時二塁打を放ち、2年ぶりの三冠王奪取に向けて存在感を見せつけた。だが、紅白戦のタイムリーは自身が放ったこの1本だけ。試合後は「オレが目立ってどうするんだ」と不満顔で、若手の奮起を促した。 いら立っていた。この日の紅白戦で唯一の打点をたたき出した松中は、自らの結果を振り返る前に、若手打線の打撃内容に不満を爆発させた。 「先制打? オレが目立ってどうするんだ! 本当は若手が目立たなきゃダメだろ! 」 本来なら見せ場をつくるべき後輩たちが不発に終わった。とくに1月のグアム自主トレでアドバイスを送ってきた松田が3打数無安打。小久保がけがで不在の中、めぐってきたチャンスをモノにできない。第1打席の空振り三振の後、たまらず直接指導をしたが、効果は表れない。投ゴロ、遊ゴロ失策と続き、松中本人がブレークを期待していた若武者の収穫のない打撃に、怒りを抑えることはできなかった。 ふがいない若手へのモヤモヤとは対照的に自身の調整は順調だ。紅白戦の先発メンバーには名前はなかったが、首脳陣に「投手の生きた球を打ちたい」と出場を志願。紅組の「4番DH」で先発し、第1打席から快音を響かせた。初回2死一塁、西山の142キロ直球を強打。打球はワンバウンドで左翼フェンスを直撃。右肩痛の不安を一掃するスイングで、先制の適時二塁打を記録した。 「最初に振った直球を打てたのは大きい。直球をしっかり捕らえる感覚を確認できたことが一番良かった」。今キャンプで初の実戦。それも初打席での快打に満足感を漂わせた。 今季から新しくなる新ストライクゾーンにも対応した。外角高めの直球を逆らわずに左方向へ。新ゾーンの指導のために審判団が訪れた際はブルペン投球で目慣らししたが「実際に球を打ちにいくわけだから、ブルペンとはまったく違う」とうなずいた。 体調面の管理も抜かりない。現在の体重は昨オフから3キロ増えた103キロだが、体脂肪率は2-3%減少。個人契約を結ぶ島袋トレーナーも「体重は今までで一番重いけど、純粋に筋量増加と考えていい。三冠王を獲得した05年も含め、ここ数年で最もいい状態」と太鼓判を押す。臀部(でんぶ)痛に悩まされた昨季の反省を生かし、グアムでの自主トレで下半身強化に取り組んだ成果が出ている。 ネット裏では他球団のスコアラー陣から注目を集めたが「警戒されるのは当然。自分はそういうことを意識するレベルではない」と一蹴(いっしゅう)した。小久保不在の中、若手を寄せ付けない圧倒的な存在感で「4番」争いで一歩リードした主砲が2年ぶりの三冠王奪取へ好スタートを切った。確かに紅白戦は若手が目立たないと意味ないというか・・・
今日の紅白戦も川崎のタイムリースリーベースの1点のみ・・・
新しい選手、若い選手のアピールがありませんね
投手陣の方が順調ということでしょうか!?
残されたチャンスはそんなに多くないので
各選手、死に物狂いで頑張って1軍の切符つかんでほしいですね!