ソフトバンクの希望枠ルーキー、大隣憲司投手(22=近大)のキャンプ残留が14日、決定した。キャンプ前に負傷した右足甲のねんざはすでに完治したが、その後の練習で張りを訴えた腰の状態が思うように快方に向かわず、現在も完全別メニュー調整中。B組(2軍)キャンプ打ち上げ予定の3月1日まで宮崎に残留し、継続して調整を行うことになった。これで、期待されていた開幕先発ローテーション入りも微妙な状況だ。大物ルーキーの出遅れで先発枠をめぐるし烈な争いが、今日15日のキャンプ第4クール紅白戦からぼっ発する。
 故障で出遅れる大隣に、キャンプ延長調整が決定した。投手陣を預かる杉本投手コーチは、期待を寄せていた即戦力左腕の今後の調整法について、決断を下した。
 杉本コーチ 常識で考えて、キャンプが始まって2週間も(調整が)遅れているのは正直、きついよね。(開幕から)先発に入れる力は当然持っていたわけだし、期待していたけど、今のままじゃね。とにかく今は体を治すことに集中してほしい。時間をたっぷり使ってもらっても構わない。
 大隣は先月26日に新人合同自主トレを行っていた西戸崎合宿所(福岡市東区)の階段を下りる際に右足甲をねんざ。キャンプインから別メニュー調整を余儀なくされたが、第1クール最終日にはブルペンで立ち投げを行うまでに回復した。第2クールでは1度、通常メニューをこなすなど順調に復帰の道をたどっていたが、10日に腰の張りを訴え、またも別メニュー調整に逆戻り。現在も腰にコルセットを巻いたままの状況が続いている。大隣は「まだ万全じゃない。ボールを投げられないのでストレスがたまります」と漏らしながらも、ゴムチューブを使った筋力強化などで、復帰への道を模索している。
 とはいえ、時間は待ってはくれない。15日からの第4クールでは、いよいよ紅白戦がスタートする。今季は交流戦までに6連戦が6度あり、杉本コーチは先発6人構想を描く。現時点で斉藤和ら「先発4本柱」に加え、5番目は新外国人右腕のガトームソンでほぼ決定。本来ならその座に座る予定だった大隣については「極端な話、オールスター明けでもいいと思っている。それが前倒しになるのは構わないわけだし、とにかく今は強い体をつくることに専念してもらう」と現時点では“構想外”であることを明かした。
 残り1となった“大隣枠”。その座をかけて高橋秀、神内、田之上、さらには中継ぎとの併用も考えられるニコースキーなどで争うことになる。杉本コーチは「紅白戦5試合も含め、オープン戦で遠征に行く前(10日まで)までには、ある程度のもの(陣容)を固めたい。そこまでに結果を残した人にはチャンスがある。競争が激しくなりそうだね」と相乗効果に期待を寄せた。
これで開幕1軍も無理でしょうね
先発ローテーも構想を練り直さなければならないですが
神内が先発に行くと中継ぎも考えなければならないですね
大隣がダメでも先発候補はたくさんいるので誰が出てくるか楽しみですね!