福岡ソフトバンクの新外国人、C・J・ニコースキー投手(33)が「07年版勝利の方程式」入りに早くも“当確”ランプをともした。13日にシート打撃に初登板し、打者延べ8人に対して無安打の好投。見守った王監督は「球を操っていた。ウチの現状では左の中継ぎが苦しいからね」と◎印をつけた。篠原が左太もも痛でリタイアするなど苦境の左リリーフ陣を舶来左腕が支える。 何度もうなずいた。自然と笑みがこぼれるのも無理はない。防球ネット越しに伝わる抜群の安定感。シート打撃初登板を無安打で締めくくったニコースキーに、王監督は早くも「勝利の方程式」入りへの“当確”ランプを点灯した。 ■「ゴロの山を」 「制球がいい。球を操っていたよ。打者はとらえにくいだろうな。戦力的にも使いやすい。ウチの現状では左の中継ぎが苦しいからね。(今後も)内野ゴロの山を築くような気持ちでやってほしいね」。好投した左腕に、指揮官は褒め言葉を連発した。 落ち着き払ったマウンドだった。先頭の江川を1球で遊ゴロに仕留めると、続く山崎は二ゴロに料理。バットまでへし折った。MAX137キロの直球にスライダー、チェンジアップを織り交ぜた28球。一番遅かった109キロのカーブと28キロの緩急差をつけ、打者を翻弄(ほんろう)した。 ■28キロの緩急差 延べ8人の打者に対し内野ゴロ3、内野フライ2、三振1、四球2。「ゴロや内野フライを打たせるのが持ち味だから。良かったと思う」。メジャー時代に培った緩急差を生かした投球も健在。納得のアピールに、ニコースキーは満面の笑みだった。 ホークス入りが決まった昨秋から準備を重ねてきた。日本の試合球1ダースを手に入れ、握り方を研究。生命線となるボールの動かし方を確認した。インターネットでも日本の野球や文化などをチェック。徹底したリサーチの成果をマウンド上で発揮した。 ■篠原の穴補う 篠原が左太もも痛でリタイアし、先発ローテ候補の大隣も腰痛で開幕1軍入りは微妙だ。王監督は「三瀬がいるが(先発も可能な)神内までもっていくとなるとね」。中継ぎ左腕陣の頭数不足を考えると、舶来左腕の好投は頼もしい限り。07年版の勝ちパターン確立へ、まずはニコースキーが名乗り出た。何より、篠原が離脱してる事にびっくりしました
大隣がどうなるかわからないだけに神内の先発もありえるので
ニコースキーの好投はホークスにとってはありがたいですね!
中継ぎ左腕、残りの1枠を勝ち取るのは誰でしょうか!?