スチール道は一直線! 福岡ソフトバンクの川崎宗則内野手(25)が今季目標の得点王へ「ストレート走法」で盗塁を重ねる。宮崎春季キャンプ休日の9日、川崎は「以前は曲がっていたが、今年は二塁までまっすぐ走るイメージ」と盗塁時の走法矯正プランを披露。今季100得点以上での得点王を目指し、最短距離で得点圏へ進入する。

 ターゲットまでの道程が、グラウンド上にくっきりと浮かんでいる。一塁から二塁まで最短距離27・431メートル。「今年は二塁までまっすぐ走るイメージ。これまでは曲がってしまっていた。オフからの練習でだいぶ直ったと感じています」。今季、自身初の得点王を目指す川崎が、精密機械となって二盗を決める。

 2004年に盗塁王に輝いた韋駄天(いだてん)にも、悩みはある。右足でスタートを切った後、一歩目でマウンド方向に体が進んでしまう。さらに最後は二塁後方に回り込んでベースへ滑り込むため、軌跡が“逆Sの字”になってしまうのだ。「以前から気付いていることだったんですけどね」。かつては阪神赤星を参考に、スタート時に右ひざを引く癖の矯正に取り組んだ川崎。はたからは分かりにくい欠点も、「走り」をなりわいとする者には死活問題だった。

 積年の課題への直視を強いたのは、後輩の無邪気な“ダメ出し”だ。昨季終了後間もない、10月の秋季練習。後輩の本多に盗塁の軌道確認を頼むと「曲がってますよ」とバッサリ斬られた。「ポン(本多)はまっすぐ走れるんですよ。辻さんや(井手)正太郎もそう」。盗塁の実績は自分よりはるかに少ない同僚に、教材を見いだしていた。

 本多、井手らを伴っての1月の合同自主トレでは、リード時に右足つま先をやや二塁方向に向ける本多の始動を観察。一、二塁間にまっすぐ白線を引き、リードの体勢からその直上をたどるダッシュを1回約5本、反復した。今キャンプ中、グループごとに分かれて行う盗塁練習でも「走り方をあまり意識していない」段階まできたという。

 タイムは以前とほぼ変わらないと言い、「今の時期は遅くなることはない。シーズン終盤、体が疲れてきた時に正しい走り方ができていれば、成果が出てくると思う」と“末脚効果”を期待。「盗塁王のタイトルより、重要な、プレッシャーのかかる場面でいかに確実に決められるか」。数より効率重視で、チーム成績に直結する得点を狙う。

 第4クール初日、15日からの紅白戦では大村と紅白に分かれ1番に座る予定。多村、松中、小久保の強力クリーンアップの先導役を担う。出塁→盗塁の単独得点圏突入の精度を極限まで高め、ホームまでの安全航路を約束する。
川﨑の走塁の軌道が逆S字だったなんて、気付かなかったです
今回の矯正で盗塁数も増やして得点UPと盗塁王を期待しましょう!
しかし、後輩からのダメ出しは効いたでしょうね!?
足がそれほど速くないのに盗塁が上手い人・走塁が上手い人
足はそこそこ速いのに盗塁が下手な人もいますからね
野球ってほんとに置くが深いですね!?
体重移動は膝の向きやつま先の向き、それに走塁の軌道
試合中にこういう事に注目するのは難しいと思いますが
一つの試合の楽しみ方だと思います!