「王の背中」に学ぶ−。斉藤和巳投手(29)が、王監督の姿を通しての「原点回帰」をキャンプのテーマに掲げた。31日、キャンプ地・宮崎入りしたエースは宿舎での合同ミーティングで発表された今季チーム指針「原点回帰」に「今すぐには何か想像できないが、グラウンドでの王監督の姿から感じ取る」と反応。チームのけん引役として、まずは王監督の意志を完ぺきな形でくむ。

 深かった。王監督がこの日、発表したチーム指針の中にあった「原点回帰」。シンプルかつ奥深い四字熟語に、さすがの4冠エースもうなった。
 「ああいう病気(胃の全摘手術)をされて帰ってこられて、監督も考えるところがあるんでしょう。原点回帰ね…。一番難しい。そう言うのは簡単やけど、正直、それが何か今すぐに想像できないところはある。それをグラウンドでの王監督の姿から、感じ取ることができたらいい」

 斉藤和が、現場復帰する王監督からあらためて学ぶ姿勢を見せた。

 20勝を挙げた03年からエースの座を不動のものとし、選手会長となった昨年は投手4冠&パ・リーグ投手初の2度目の沢村賞。今季も2年連続4度目の開幕投手は当確だ。実績も立場もあるだけに維持しがたいこともある。「初心は忘れてはいけない」。チーム指針を自戒と受け取った。
 自分なりの原点回帰の一つは「投球漬け」だ。192センチの長身を生かした角度ある投球フォームの確立を目指す今キャンプ。「できることなら毎日、ブルペンに入りたい。自分の場合は肩の故障があるから他の人と同じ感覚で、というわけにはいかんけどね。質より量やけど、量も質のうち」。きょう1日、宮崎地方は気温1度前後の冷え込みが予想されており「寒いらしいから状況を見ながら」とむちゃはしないが、2年連続の初日ブルペン入りへ意欲十分だ。

 グラウンド以前の調整にも手を抜かない。昨季から続ける節酒を、キャンプ、シーズン中も継続する。「今年は1滴も飲んでない。自分に厳しくするのも自分のためやから。そりゃ周りが飲んでたら飲みたくなるけど、それも1日だけ」。11月で30歳。「今は(年齢的な衰えの)実感はないけど、実感してからでは遅い。飲まないから体調がいいというわけでもないけど」。9カ月後のビールかけがあれば十分だ。
 宮崎空港に降り立った瞬間から、心は切り替わっていた。「久々に王監督のユニホーム姿を見られる。明日(1日)は楽しみな1日になる」。王監督の背中を追いかけ、V奪回へ自分自身とチームを鍛え抜く23日間が始まる。
原点回帰と言われて、どうすべきか・・・難しいですね
選手それぞれに原点は違うでしょうし、
野球を始めた頃なのか、プロに入った頃なのか・・・
それともシンプルに野球の原点に帰るのか・・・
去年の戦い方を考えると、しっかり投げる・しっかり守る・しっかりボールを打つ
1つ1つの基本動作をきっちりこなす、それが勝利への道につながる
個人的にはそう考えますが、キャンプでの王監督の言動に注目すれば
王監督の言う原点回帰の真意がわかるでしょうね
皆さんはどう思いますか!?