「和田」+「杉内」が大隣だ! 希望枠ルーキーの大隣憲司投手(22=近大)が19日、昨年10月1日以来のブルペン投球で本物を証明した。新人合同自主トレ第2クールのこの日、予定を1日早めて同期の高谷を相手に立ち投げで25球。「バランスが全然」と首をかしげながらも、推定135キロの直球を披露。見守った斉藤育成担当を「和田と杉内のいいとこ取り」とうなずかせるなど、早くも大物感を漂わせた。

 即戦力左腕が本物のオーラを漂わせた。好天に誘われ、予定を1日早めたブルペン入り。「ホンマは明日入るつもりでしたが、キャッチボールの感触が良くて…」。大隣が納得の笑みだ。腹の底に響くミットの音で、周囲の視線を独占した。

 昨年10月1日以来のブルペン投球。「(9月30日の)立命館大戦でノーヒットノーランをやった翌日以来ですね」。立ち投げでの25球に、視察した藤田2軍投手コーチは「いい球だね」と表情を崩した。これまで左肩炎症で本格的な投球練習から遠ざかっていたが、その影響は皆無だった。

 「和田のキレに杉内の球威。大隣は馬力もありそうだが、先輩2人のいいとこ取りという印象だね」。昨季まで1軍投手コーチを務めた斉藤育成担当も目を見張った。「指にかかった球は130キロは超えていた。仕上がれば、150キロ近くは軽く出る」と断言した。

 斉藤育成担当の目を引いたのは、キレと球威だけではない。「球を前で離せるし、リリースポイントも一定」と、エース斉藤和ばりの球持ちの良さも指摘。大隣も「球をなるべく前で離すことは大学時代から意識してきた」と明かした。

 大隣にとって、1月中のブルペン入りは初の体験。「大学ではこんな早い時期に入ったことはない。体重移動やバランスもまだまだだけど、仕上がりは今まで以上」。この日は「球の回転とフォームだけを意識した」が、即戦力にふさわしい本物感が早くも漂った。

 アマ時代は最速152キロを誇ったが、プロでは総合的なレベルアップをもくろんでいる。「球速だけでは勝てない。球のキレを出すには、回転も意識しないと」。宮崎春季キャンプでは「ホークスは投手陣のレベルが高いし、誰を見ても勉強になる」とガリ勉宣言だ。

 きょう20日もブルペン入りする予定。「左肩の違和感もないし、ブルペンに入りながらペースを上げていきたい」。特製の筋力トレのメニューも手元に届いた。新人合同自主トレで心身の準備を万全に整えて、「江夏2世」が開幕ローテ奪取に挑む。 
和田のキレに杉内の球威、そして和巳の球持ちの良さ
これだけ聞くと最高の投手ですね(笑)
まぁ、この投球を常に続けられるかですね。
それがエース和巳の凄さですから!!
現状に満足しないのは当然で、和田・新垣・杉内・斉藤とお手本は一杯いるので
さらに上を目指して、ホークスの未来のエースになって欲しいですね!