恋人・佑ちゃんに熱視線! 福岡ソフトバンクが「4年後」を見据え、ハンカチ王子を徹底マークする。昨夏の甲子園で優勝し、今春から早大に進学する早稲田実業の斎藤佑樹投手(18)が13日、東京・東伏見の早大グラウンドで行われた同大野球部の初練習に参加。さっそく福岡ソフトバンクは宮田善久スカウト(39)が「佑ちゃん詣で」を行い、4年後の争奪戦に備えた密着マークを開始した。

■「温かい目で」
 記念すべき“早大部員”としての第一歩に、熱視線をおくった。寒風吹きすさぶ東伏見のグラウンド。「これからは、しっかり、そして温かい目で見守っていきたい」。バックネット裏に大挙押し寄せた約110人の報道陣にまじり、ホークスの宮田スカウトが眼鏡の奥の目を光らせた。

 この日訪れたのは3球団だけ。巨人が山下スカウト部長と早大野球部OBの織田スカウトの2人で訪れれば、日本ハムもスカウトを派遣した。それぞれが4年後の獲得を見据えて、いち早く行動に移したが、ホークスは宮田スカウトが“担当”に就任。今後は、同じ関東地区をカバーする笹川スカウトとともに、徹底マークに入る。

 仮に斎藤がプロ志望届を提出していれば、昨秋ドラフトの目玉になっていたのは間違いない。「夏の甲子園ですごく伸びた面もあるが、あのスライダーはすごい」。高校時代から成長度をチェックしてきた宮田スカウトは絶賛。早大の応武篤良監督も「10人いるローテ候補の投手の中に入っている」と明言するなど、春のリーグ戦から神宮のマウンドに登場する可能性を示唆したほどだ。

 ドラフト制度が4年後にどのような形態になっているかは不明だが、逸材を黙って見ているわけにはいかない。希望枠が存続しているのであれば、選手は意中の球団を選べる。ホークスがダイエー時代からアマ球界の大物選手を多く獲得しているように、密着マークで誠意を見せることによるアドバンテージの大きさは計り知れない。

 「他のスケジュールとの兼ね合いもある」としながら、宮田スカウトは3月上旬から行われる沖縄・浦添キャンプの視察も検討中。また、ホークスにはどこにも負けない早大との太いパイプがある。投手陣にはOBの和田がおり、応武監督は新日鉄君津時代の松中の恩師でもあり、結婚時には仲人も務めた。何より、斎藤が尊敬する早実の大先輩・王監督がいる。

■王監督も期待
 10日に行われた早実野球部OB総会で、斎藤と初対面した王監督は後輩にゲキを飛ばした。「進学は正解だったと思うし、日本球界のためにもなる。4年やって、やっぱりプロがいいと思えばチャレンジすればいい」。順調に成長すれば、4年後は堂々の即戦力右腕。神宮の星として輝く日々を見守り続ける。
4年後の話になるので、特に言おうとは思いませんが、ホークス得意の密着マークで
斉藤を希望枠で獲得出来るか!?って感じですね。
ただ、斉藤は親友でライバルの福田に「4年後、対戦出来たら良いな」って言ったので
ホークスに入れば対戦は無いので、ホークス要入りは無し!?