胴上げしたら、泣いちゃうかも−。福岡ソフトバンクの小久保裕紀内野手(35)が6日、涙のV奪回を予告した。4年ぶりにホークスに復帰して臨むプロ14年目は、個人的なテーマを「心」に設定。最大の目標として掲げた「王監督の胴上げ」を実現するため、心を尽くしてグラウンドに立ち続けることを誓った。すでに今オフは精神修業なども行い「涙もろくなった」と打ち明けたV奪回の使者は、秋に宙を舞う恩師の下で思い切り涙を流すつもり。感涙の胴上げを目指し、きょう7日には自主トレ地の米アリゾナ州へ出発する。

 年明け早々の「泣き虫宣言」だ。故郷の和歌山市で行われた野球教室に参加した小久保が、ちょっぴり照れくさそうに打ち明けた。「最近、自分でも驚くほど涙もろくなってね」。しみじみした言葉に、14年目の新たな決意がにじんでいた。

 前日5日、同市内で行われた後援会主催の新年会では、車いすの野球少年との交流のエピソードを紹介しながら、壇上で泣いた。昨年末にはファンが企画したクリスマスパーティーで、巨人時代の自らの応援歌を聞かされて、泣いた。「最近は本を読んでいても涙が出る」。ここまで涙腺が敏感になったのも、今オフは自らの内面としっかり向き合ったからだ。

 「今年の自分のテーマは『心』に決めた。一期一会というか、人と接するうえで今まで以上に心を大事にしよう、と。気付かないうちに人を見下したりしていないか。大切な年になるし、謙虚な気持ちで心をこめて野球に取り組みたい」

 ホークスを離れた3年間で「おごり」があったことに気付かされた。昨年12月には山ごもりで精神修業。その直後、少年野球チームのオーナーの先輩として相談を持ちかけた桑田と食事に出かけた。「桑田さんはすべてに心を持って接している。自分に足りない部分がはっきり分かった」。こうした経験が、野球人生の大きな決断を下した小久保の胸にダイレクトに響いた。

 「僕は自分の意思で戻ってきた。すべての目標は王監督の胴上げ。プロ野球にこれだけ貢献をされてきた方に、感謝の気持ちを持って戦いたい。自分たちにできることは胴上げしかない」

 王ホークス初Vの1999年。極端な不振にもかかわらず最後まで4番に起用され、王監督を胴上げしてグラウンドで泣きじゃくった。「自然と涙が出てくるくらいにやらないとね」。心をこめたV奪回で、王監督に感激の涙をささげる。
王監督が宙に舞ったら俺も泣きます!
ホークスの選手と共に喜びを分かち合い、嬉し涙を流したいですよね!?
小久保のコメントを読んでいると、本当に頼もしい選手が帰ってきたなって思います。
選手に出来る事が胴上げなら、ファンに出来る事は精一杯、大声で応援する事ですね!!
出来る限り、球場に足を運んで応援しましょう!