あくまでも「王型補強」だ-。福岡ソフトバンクの王貞治監督(66)が25日、フリオ・ズレータ内野手(31)の退団決定を受け、さっそく長距離砲の助っ人を獲得する方針を打ち出した。すでに野手の新助っ人2人を確保しているが、王監督がこだわるのはズレータに代わって40本塁打を打てる大砲。さらなる大型補強に乗り出す構えを示した。

 手放すことになった通算122発の豪打。V奪回を目指す上で痛くないはずがない。しかし、王監督は落胆の様子を見せず、前を見据えた。「条件面でこちらが譲歩したのに、それで向こうが『NO』なら仕方ない。代わる者を取らないと」。ズレータの退団を了承した一方で、新たな助っ人獲得の意向を示した。

 今オフはズレータの残留交渉とは別に、アダムとブキャナンの両外野手を獲得した。しかし、王監督はこの2人でズレータの穴を埋めきれるとは想定していない。「ひょっとしたら日本の水に合って活躍してくれるかもしれないが、30本を打つタイプではない」と明言。触れ込みは中長距離タイプの2人だけに、王監督はズレータの代替助っ人の必要性を訴えた。

 FAで小久保、交換トレードで多村を獲得。先日の多村の入団会見後には「4人で160本、打ってくれたらね」と明るい口調で壮大なプランを明かした。その4人の中にはズレータが当然含まれており、過去40発を放った経験を持つ4人衆にそれぞれ1人40発のノルマを課したほどだ。

 実現すれば史上初だった「40発カルテット」の誕生。王監督もその気だった。しかし、ズレータの退団で戦力構想の練り直しを強いられることになった。移籍先はロッテの見込みだが、王監督もまだ現実としては受け入れられない。「まだ、どこに行くかは分からないし、今は(ズレータ対策は)考えていない」。頭の中は補強一色だ。「情報は常に集めないとね。年明けから? いや、もうスタートしてもいい」。一切の妥協を許さず、攻撃指針の「ストロング」にふさわしい大砲探しに、打って出る。
まだまだ補強を続けるみたいですね・・・
大金出して無理に取るのではなく、良い選手がいたら取ればいいと思います。
取れなければ、有望な若手が一杯いるので若手にチャンスをあげて欲しいですね!?