巨人・内海哲也投手(24)が24日、来季の「トリプル2」達成を宣言した。「200イニング、200奪三振で20勝したい」と高いハードルを自らに課した。今季はチーム最多の12勝を挙げたものの、13敗と負け越したことを反省。正月返上でトレーニングしていくことも明かした。

 優勝したい-。内海は鋭いまなざしで、目標を口にした。「絶対達成したいのは、200イニングです。そして200三振も奪ってみたい。それくらいできれば、20勝も夢じゃないと思うんです」チームのために何ができるか。自分なりに出した答えが「トリプル2」達成だった。

 とてつもなく、高いハードルかもしれない。内海が描く“トリプル2”の過去の達成者も、81年の江川(巨人)以来、20年以上も出ていない。それでも「1年やって、次の年にダメだったとはなりたくない。あえて高い所に意識をおく」と胸を張った。

 今季は4月8日の中日戦(ナゴヤドーム)で初先発すると、ローテーションを守り、チーム最多の12勝を挙げた。投球回数も194回でリーグ4位、奪三振数も同3位の179個だった。「満足してないと言ったらうそになるけど、もっと出来ると思うし、やらなきゃいけない」と自身を叱咤(しった)した。

 中でも特に意識を置くのは、200イニングだ。今季は7月下旬の球宴前に「180イニングが目標」と話し、言葉通りそれを上回ったが「実はひそかに200イニングを目標にしていたんです。シーズンの最後の方で失速しなければ」と悔し涙を流しただけに、思い入れも強い。

 もちろん、置かれた立場も分かっている。「来年も先発を簡単に任せてもらえるとは思っていない。門倉さんも入ってきたし、また競争です。もし、任せてもらえたら絶対に誰にも渡したくない」と言い切った。今年同様、来年も1月1日から加登脇と実家のある京都で正月返上の合同自主トレを行い、1月中旬から高橋尚らとグアムでキャンプ前の最終調整に入る予定だ。秋季キャンプでは新球シュートの習得にも励んだ。常に向上心を失わない左腕が、07年の原巨人を支えてみせる。

 ◆過去の“トリプル2” 巨人・江川卓が81年に20勝6敗、240回1/3、221奪三振を記録。82年以降、北別府(広)、斎藤(巨)、上原(巨)、井川(神)ら、のべ10人がシーズン20勝をマークしたが、同時に200投球回と200奪三振も記録した選手はいない。なお過去には金田正一(国鉄)が14度、江夏豊(神)が4度達成するなどしている。

 ◆左打者攻略する 内海はこの日、元巨人の水野雄仁さん(本紙評論家)がメーンパーソナリティーを務めるラジオ日本の「水野雄仁のサンデージャイアンツプライド」(午後6時~7時半)に出演。来季について「特に勝利数と三振の数を増やしたい」と番組内でも20勝達成を掲げた。また右打者の2割5厘に対して、2割6分9厘と打ち込まれた左打者の被打率を下げることも誓った。 
巨人の内海の話は別にして、この記録に和己が1番近いと思いました。
200イニング・200奪三振はほぼ確実で、今年の問題だった打線も来年は解消されそうなので
20勝もいけると思います。皆さんの考えはどうでしょう!?

それにしても、この記録を金田は14回もしてる事に驚きです!!