日刊より
 これも有名税ならぬ“優勝税”!? 日本ハムのニセ球団職員が、北海道・旭川市に出没し高校の野球部などを訪問していたことが21日、明らかになった。旭川市内の数校でスカウトまがいの行為を行っていた。偽造ながら「事務局事務課 広告宣伝課係長」の名刺も持ち歩く周到さで、ニセ職員と気付かず応対していた学校もあった。さらには居酒屋などの飲食店でツケで飲んでいた疑いまで浮上。現在、被害届は出ていないが、思わぬ日本一余波に球団も困惑を隠せず調査を開始した。
 “珍事件”はチームが優勝争いしている陰で起こっていた。今年9月下旬、日本ハムの球団職員を名乗る男性が、旭川市内の高校に出没。30代後半と思われる男は、おもむろに名刺を差し出すと「お宅の○○選手をスカウトしたい」と切り出し、遠投や50メートル走のタイム測定を強要してきた。プロ・アマ規定でプロ野球関係者との接触はまずいと思った監督、部長らが断ったが、その後も数日に分けてグラウンドに現れたという。
 あまりに堂々とした振る舞いに、学校関係者はニセ者と見破ることができなかった。男性は身長170センチ前後のガッチリとした体格。ある高校には薄手のスタジアムジャンパーにスラックスというラフな服装で、違った高校にはネクタイを締めて現れた。学校のグラウンド内にズカズカと入ってきて「日本ハムの関係者だから」とベンチで練習や試合を見学。さらには父母会主催の「焼き肉会」にも参加し、選手と肉を取り合う“無銭飲食”まで行った。
 用意も周到だった。男性は偽造した名刺を差し出し「本物」を演じた。球団のプライマリーマークは印刷されておらず、肩書の「事務局事務課 広告宣伝課係長」も実在しない部署。球団とは異なる郵便番号、ファクス番号も違って、メールアドレスの@以下は携帯電話会社のものという粗末なつくりだった。しかし、ある高校の監督は「初めは疑ったが、自信たっぷりで信じた」と話す。男性は野球に詳しく「チケットが欲しいなら言いなさい」とも触れ回っていたため、その言動でも信頼性を増していたようだ。
 球団も事態の大きさを重く見て、対応を検討し始めた。この日、名刺を初めて見た山田シニアディレクターは「初めて聞いた。知らないな、そんな人は」と驚いた様子だった。球団関係者によると、同一人物と思われる男性が同市内の飲食店でツケで飲んでいたとの苦情も寄せられているという。球団幹部は「ウチの球団の名をかたり、違法行為をしているのであれば法的な措置も検討する」と説明した。
 思わぬところで降ってわいた44年ぶり日本一の余波。ある高校の監督は「これでは本当のスカウトが来ても疑う。とりあえず今度来たら捕まえる」と憤慨し言葉に力を込めた。球団にとっても「有名税」だからと簡単に片付けることはできない問題。現在、被害届は出ていないため警察は動いていないが、みなさんニセ職員にはご注意!
これは凄い・・・無銭飲食をするのはわかるけど、スカウトする意味は!?
スカウトする代わりに見返りを期待していたのでしょうか!?
でも、こんな話題をネット記事にしたら、真似するヤツもでてくるのではないでしょうか?
嘘を見抜いてほしかったですね・・・