チタンインプラントからジルコニアインプラントへ
チタンインプラントが全身にネガティブな影響をおよぼすことについて、
非常に明確な証拠の症例
症例②相田雅代さん
70代・女性症例相田雅代さん(仮名)は、2年ほど前に行きつけの歯科医院でチタン製イ
ンプラントを合計10 本入れました。
判定は「陰性」だったので安心して手術に臨んだそうです。
インプラント手術から6ヶ月ほどが経過したころ、相田さんは突然、歯が
浮くような感じを覚えました。
やがてその違和感は痛みに変わり、口の中から顔全体へ、さらには頭や両
脚へと広がっていったのです。また以前にはなかった下腿のむくみが出現し
て、時間とともに悪化していきます。
原因がインプラントにあるのではないかと疑い、さっそく歯科の担当医に
相談しましたが、「痛みとインプラントとの関係性はない」との返事でした。
手術前にチタンアレルギーのパッチテストを受けたところ、
そこで、痛みの原因を探るため相田さんはいくつもの病院をたずねました。
内科から脳神経外科へまわされ、血液検査とCT検査を受けましたが、い
ずれも結果は「異常なし」でした。
このころには全身の痛みに加えて、かわいた空咳やのどの痛み、1日おきの下痢といった症状にも見舞われたといいます。
とくに左半身はビリビリとしびれるような痛みになり、それまで服用していた
鎮痛剤も効かなくなってしまいました。
効き目がないというよりも、鎮痛剤を飲むとかえって痛みが増すため、唯一の
治療法だった薬すら手放すほかなかったのです。
鍼治療やマッサージといった民間療法も気休めにすぎませんでした。最後に望みを託した漢方薬にも、拒絶反応が出てしまいました。
最終的にはメンタルクリニックを紹介されて不安神経症、うつ状態と診断され
て、抗うつ薬や精神安定剤が処方されたのです。
相田さんはよくなると信じてしっかり飲み続けましたが、症状は改善しません
でした。
チタンが引きおこした金属アレルギーの連鎖、
からだの痛みを感じるようになって1年半が経過し、相田さんは高輪クリニッ
クを訪れました。
逃れられない痛みに日々苦しみ、そこから解放される希望も持てず、原因不明の痛みに不安な日々を過ごしていると訴えます。
高輪クリニックでは、初診の患者さんに対し、口腔内のガルバニック電流量と
口腔内ならびに全身の因果関係を調べるロシア製2台、アメリカ、ドイツ、日本
製の5種類の機器を駆使して生体情報を収集しています。
これにより、通常のアレルギー検査では判明しないアレルギーの原因を見つけることも可能なのです。
診察と検査の結果はっきりしたのは、チタン製インプラントを打ち込んだこと
により、ダメ押しで金属アレルギーの連鎖がおきていたのです。
以前から相田さんの口の中では多量のガルバニック電流が発生していたが、チタン製インプラントを入れたことで金属イオンの蓄積許容量を超えてしまい、突然の深刻な症状に見舞われたものと推測しました。
口腔内のガルバニック電流は、自律神経のアンバランスを引きおこし、ひいては「化学物質過敏症」につながることがあります。
化学物質過敏症を発症すると、一般的にはごく微量の化学物質にも反応して,じつにさまざまな症状が出ます。
相田さんの場合は、さらにアンブロシアの遅延型アレルギー検査で、プルーン・ブルーベリー・バナナ・パイナップルといった多くの果物がアレルギー反応を引きおこす原因であることもわかりました。
歯科金属アレルギーだけでなく、果物も思いがけないアレルゲンとなっていたのです。
※:キレート剤を経口または静脈点滴により体内に投与して、
有害金属等の毒素を体外に排出する治療行為。
相田さんの治療では、まず歯のかぶせ物や詰め物、チタン製インプラントの上部構造に使われている金・銀・白金の合金など、口腔内のインプラント以外の金属の多くを取りのぞきました。
この処置によって、ひとまず症状が悪化することは食い止めることができまし
た。
さらに相田さんには並行してキレーション治療(※)を受けてもらい、体内に
蓄積された有害金属の体外排泄をうながしたのです。
一般的検査では判明しない遅延型アレルギー
これまで原因不明の症状に苦しめられてきた相田さんでしたが、原因を解明して治療の方向性がはっきりしたことで、病を乗り越える希望がわいたとの言葉が
聞かれました。
病気の原因となったのは、歯科金属が溶け出したことによる金属アレルギー自律神経のアンバランスによるものでしたが、通常、歯科医が行う診察や検査で全身症状との因果関係を特定することは容易ではありません。
ところで一般的なアレルギー性疾患には、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症などがあげられます。
それらを「即時型アレルギー」(原因がはっきりしていて突然症状がおきるア
レルギー)といい、アレルギー検査でIgE抗体を調べて判断します。
一方で、発症するのに 時間かかり、症状が長期間続くものを「遅延型ア
レルギー」(原因を認識するのがむずかしい慢性症状のアレルギー)といい、長年にわたる食物摂取や有害金属の蓄積によって症状がおこるため、気づきにくいアレルギーといえるでしょう。
これにはリンパ球の一種で、ヒトのからだを異物から守る免疫反応の司令塔ともいうべきT細胞が関与しています。
遅延型アレルギーについては、一般的な検査でのアレルゲン特定がむずかしく、本来は陽性であるところを陰性と出たり、またはその逆パターンもあり、判定には正確さを欠く部分が少なくありません。
皮膚の反応でアレルゲンを探る「パッチテスト」もそのひとつですが、皮膚科
の専門医でさえ判定があいまいになる「不確実な検査方法」なのです。
その後相田さんのチタンインプラ
ントは2回に分けてすべて除去し
て、ジルコニアというセラミック系
インプラントに置換しました。
するとすべてのチタンインプラン
トの除去が完了した1週間後から下
腿のむくみが完全に消失して、手足
の湿疹も改善しはじめたのです。
そして除去から2ヶ月で全身のビ
リビリした痛みは完全になくなり、
手のひらにわずかに残すのみで足裏
から頭に至るまで全身の湿疹も消失
■ Ⅰ.Ⅳ型アレルギーの代表的アレルゲンの症状
タイプ抗体発生の時間代表的疾患
Ⅰ型
IgE
即時型。アレルゲンが侵入して
10分前後で発症。
じんましん、花粉症、食物アレル
ギー、気管支喘息、アレルギー
性鼻炎、アナフィラキシーショッ
クなど。
Ⅱ型
IgG
IgE
遅発型。アレルゲン侵入後、2~
8時間で発症。
悪性貧血、リウマチ熱、円形脱
毛症、重症筋無力症、慢性肝炎、
グッドバスチャー症候群など。
Ⅲ型
IgG
IgM
遅発型。アレルゲン侵入後、2~
8時間で発症。
関節リウマチ、シューグレン症候
群、血清病、急性糸球体腎炎、全
身性エリテマトーデス、アレルギ
ー性血管炎、多動性動脈炎など。
Ⅳ型T細胞
遅延型。アレルゲン侵入後、2
4~ 48時間で発症する。
ギラン・バレー症候群、薬剤性肺
炎、種痘免疫、ツベルクリン反応、
接触性皮膚炎、感染アレルギー
など。
■相田さんの皮膚の変化
額
腹部
全身の湿疹とかゆみで苦しんでいた来院時。
額
腹部
原因となった口腔内金属を除去し、
1年後に症状が快癒した状態。
相田さんの皮膚の変化
■チタンインプラントからジルコニアインプラントへ
チタンインプラントが
10本打ち込ま
れていた状態。
チタンインプラント除去後、ジルコニ
アインプラント
10本に置換した状態。
チタンインプラントが全身にネガティブな影響をおよぼすことについて、非常
に明確な証拠を相田さんの症例は示してくれました。
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