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スキーと登山 髙波太一ブログ

山とスキーのいろいろ

用語の定義の次はスキー指導の実際を

書いて行きます


しかし指導と言うと重くて厳格な

感じになるのでもっと軽く

「スキーレッスン」としました


1回目は「挨拶」

生徒さんは受付を済ませた後

お子さんは親御さんに促されて

修旅生は先生に指示されて

プライベートの方は任意で

まずは集合場所・時間前に集まります


常連さんならともかく一般的には

ここで顔見世となり、挨拶から始まります


まず立ち位置として先生側から見て逆光

生徒さん側からは順光になるようにします

こうすると生徒さんは眩しくないですし

先生の顔は良く見えるからですね


吹雪なら先生側が顔に雪を受ける逆風

生徒さん側は背中に雪が当たる順風に向きます


先生側は必ずゴーグルとネックウォーマーを

外し、顔と目を見せます


帽子、ヘルメット、キャップ等は雪山と言う

環境から被ったままの事が多いですが、

この辺りは決まりはありません

慣れると常識ですが新米先生では知らないので

指導担当はきちんとレクチャーして伝えましょう



朝なら「おはようございます!」

「Good morning!」

昼なら「こんにちは!」

「Hello!」

ナイターなら「こんばんは!」

「Good evening!」


口をスピーカーと捉えて意識して大きく開け

目の前でなく遠くの人にも届くように

喉の奥を開けるようにして声を出します 


口も意識して言葉の形に動かすと

発音が良くなります


音節を区切るとハキハキした印象に

伸ばし棒で続けて言うと親しみも出ますが

だらしなくも聞こえます


早過ぎず遅過ぎずの速さで

寒かったり緊張すると早口になる事があるので

ゆっくりめを心掛けると良いですね


語尾は意識しないと消えるので

特に意識して発音

アナウンサーの方の話し方など参考になります

「おは・ようござい「ます!」

「こんにち「は!」

「こんばん「は!」と言う感じに


滑りと同じでビデオに撮って貰うと

恥ずかしいものの自分が客観視できますね



襟が空いていたり猫背だったり

ストックによっかかるとだらしなく見えるので

服装をきちんと、背筋に力を入れせすじを伸ばし

センター荷重で正対します


ポッケ、せなポケや社会の窓も開いてないか

人前に出る前に確認

基本ですが裾はブーツに被せて

袖をグローブに被せるかはサイズの取合いと

天気によります


顎を引くと見た目は良いですが

声を出しづらくなるのでここは楽に


手は後ろ手に組むと軍隊風に

前で合わせると商業的

「気をつけ」の姿勢だとニュートラルな感じに

なります


ケータイはマナーモード、無線機はOFFに



返答について

教育的側面を重視するなら

「声が小さいぞー!」などと促す時もありますが

場合と方針、年齢層によります



続いて自己紹介

校長先生か主任先生が読み上げる時もありますが

改めて自分の言葉で


「△△班を担当します◯◯です

宜しくお願いします!」


「今日から2日間、皆さんのレッスンを

務めさせて頂きますインストラクターの

◯◯です!がんばって行きましょう!」

など


◯◯は苗字、下の名前、フルネーム、

ニックネーム等様々です


声を出しながら頭を下げると声が地面に

行ってしまいます

声を出してからお辞儀するようにしましょう


意識しないとこれらはだんだん崩れていくので

毎朝毎回注意しつつ気持ちを込めるのが

大切ですね


礼に始まり礼に終わる精神を

忘れないようにしましょう


次回は2「準備体操」です



スキー指導員 高波太一