最近、橘玲さんの本にはまっていますが、この本も面白かったです。
私として今回勉強となったのは、「年利1%の5年物定期預金。ただし銀行側の判断で満期が10年に延長される特約が付いている。」といった、定期預金(もどき)の説明。
これは、
「年利1%の5年定期」
「ただし、金融機関の判断で満期が10年に変更されることもある。」
という、「コーラブル債」の表現を多少変えたデリバティブ取引であり、もっというと「コールオプションを売ってプレミアムを得ている」のだそうだ。
プットとコールについては、いつも混乱します・・・で、しかも、それを「売る」んだから、いったい何が起きているのかさっぱりわかりませんが、こういった小難しいことを混ぜ合わせて、あたかも得する商品だと思わせる、のはサービス設計からマーケティングも含めて金融機関もかなり手の込んだことをやらないと、生き残れないんでしょうね…
勉強になります。ちなみに私も過去、上記のタイプの定期預金は「お、金利高い!」と思って契約した口で、「高い金利で得したなぁ~。」と思っていた口です(笑)。ちゃんと利息はいただけたので良かったのですが、そうか、自分で債権と株式を組み合わせれば、同じことがきっとできたのでしょう。(小口にすると債権の手数料はかなり高そうですが。)