娘が生まれて3週間経ちました。生活のリズムにもちょっと慣れてきたところです。2、3時間おきの授乳、おむつ替えであっという間に一日が過ぎていきます。夜中の授乳が一番辛いところですが、なんとかがんばっています。

出産の時のことを書こうと思いながらなかなかまとまった時間が取れなかったのですが、今日はお布団ですやすや寝付いてくれたのでやっと書けそうです。

3月17日 昼過ぎ 39週目の健診にて、子宮口を刺激してもらう。夫がその週末に帰国するタイミングで娘を見せたかったので先生にお願いした。2回目だけどやっぱり痛かった!その後いつものように歩いて帰宅。

      夜   刺激の効果か出血が見られた。おしるしらしきものも。8時頃何となく陣痛っぽい感じの痛みが出てきたがまだ耐えられる痛み。もしかしたらお産が近いかも知れないと早めにお風呂に入って病院行きの準備をしておく。陣痛が本格的に始まると寝られないので今のうちにと睡眠をとっておく。

      夜中1時ごろ 陣痛の間隔が10分を切って痛みが増してきた。いよいよかなと思い病院へ電話。入院準備をして来て下さいと言われる。母に車で病院まで送ってもらう。深夜の病院は静かだったけど助産師さん達が迎えてくださった。血圧・体重を量り病室まで案内してもらう。母しばらく付き添いの後いったん帰ってもらう。痛みがきつくなってきて、更に吐き気まで出てきた。これが辛い。ウィダーインみたいなゼリー状の飲料も受け付けなくて、吐き続けて胃の中がからっぽになった。
陣痛の痛み逃しに以前母親教室で習った呼吸法を試してみる。気分的にちょっと楽になる。

3月18日 朝   病室から陣痛室へ移る。母が早朝からまた応援に来てくれた。陣痛の度に背中をさすってもらう。診察で子宮口はまだ3センチくらいと言われ、出産までたどりつくまでどれだけかかるだろうと絶望的な気分になる。吐き気は相変わらずでジュースも受け付けず、水かお茶だけを口に含むことしかできない状態。陣痛は痛みを更に増し、間隔も短くなってくる。

      昼   助産師さんに内診してもらう。だいぶ子宮口も開いてきているようだが痛みでよく状況が分からない。助産師さんと母が「今日中、夕方頃には生まれるでしょうね~。進行早いですね。」と話しているのが聞こえる。夕方?!冗談じゃない!もう限界!!!
しばらくすると助産師さんが再度内診。私の表情が限界に近づいているのを見て、そろそろ分娩台に上がりましょうと言われる。ほっとするが、陣痛室から分娩台まで上がるまで、陣痛の痛みの中移動しなければならないのがまた辛い。たった数歩の距離がすごく長く思える。

 その後分娩台に乗って、あれこれ助産師さんが準備しているが、私の方は早くいきみたい衝動にかられる。またまた習った呼吸法を助産師さんと一緒に行いいきみを逃す。先生が来るまでがまたまた長く感じられた。そういえば破水をしてなかったのでこの頃破水をしてもらう(人工破水っていうのかな?)があんまり感覚はなかった。多分10~20分くらいしてようやく先生登場。もうゴールは近い!
力を入れていきむが目は閉じてはいけない。先生と助産師さんに「上手!上手!その調子!」とおだてられながら何度かいきんだあと、先生が「もういきんだらだめ!腕を胸で組んで息を吐いて!」と言われた。必死に言うとおりにするとズルズルっと大きなものが出てきた!
午後2時21分 2964グラムの女の子が無事誕生!出てきてすぐ元気な産声を上げていた。

 終わった~とほっとしたのと疲れでしばらく分娩台の上でぐったりしていた。赤ちゃんはその頃綺麗に洗われていて、その模様は駆けつけてくれた家族がビデオ撮影してくれていた。
その後通常2時間ぐらいカンガルーケアと言って赤ちゃんをお母さんの胸にうつぶせで抱っこして過ごす。何だか温かい塊の赤ちゃんを抱っこしているのは不思議な気分。その間下半身は先生が黙々と処理をしてくれている。先生が会陰切開したので縫いますね、と言って縫い始めたのだが、分娩時は切られたことにまったく気づかなかった。縫われる時も痛み止めを塗っているのでまったく痛くない。

 しばらくして分娩室に家族が現れた、妹と甥っ子、母、そして男性の姿を確認。。あれ?父ではないな?と思ったらなんと大阪から夫の両親が駆けつけてくれていたのだ!
 17日深夜に病院へ向かう際、北京にいる夫にメールしたところ、それを大阪の家族に転送したらしく、すぐにホテルと新幹線を手配して来てくれたようだ。感激!

その後病室に入り、しばらく赤ちゃんと二人きりの時を過ごす。何だか不思議、こんな子が私の中に入ってたのかぁと感慨深く、ぼーっと赤ちゃんを見つめていた。竹の子のようにバスタオルに包まれているわが子がものすごく愛おしく感じた。出産当日は赤ちゃんをナースステーションで夜預かってくれるので、何となく気分が高揚したまま眠りについた。実はその日は一人でゆっくり眠れる最後の日だったのだが、そんなことは知る由もなく・・・。

出産当日の流れはこんな感じでした。でも、ゴールだと思っていた出産はこれから始まる育児のスタート地点に立ったに過ぎないんだな、とすぐに実感することに・・・。そのことについてはまた追々書きたいと思います。
そして、産んだ直後はこんなに辛いなんて、もう二人目なんて無理無理!と思ってしまった。陣痛の痛みは、腹痛と腰痛のひどいのがダブルで来る感じ。私の場合それに吐き気がプラスされたので辛かった。が、3週間経った今、ちょっとその痛みの記憶も不思議と薄れ始めている。
しばらくはちょっと勘弁したいという感じだが(笑)でも数年したら二人目が欲しいなんて思うときが来るんだろうなあ。

以上長々と書きましたが、出産はともかくすごい体験でした。でも痛さは気が狂うまで耐えられないという訳ではありませんので大丈夫?!ですよ。痛みの後に可愛い子どもとの出会いが待っているから耐えられるんだろうなと思います。そして母親のすごさを今まで以上に感じることができました。