昨日、初めて市立図書館に行ってきました。
今まで分館にしか行ってなかったのですが
外観見て、古いし小さいしさほど期待はしてなかったのですが
さすが本館ですね。
本もたくさんあるしとても楽しかったです。
前日分館でほっかいどう百年物語第八集 を借りて読みました。
ここに出てきた名塩良造氏の話に北見の市立図書館が出て来て
氏は戦中、北見駅前の店を手放さねばならなくなった時に
売らずに北見市に寄贈、自分自身が貧しく丁稚奉公時代に
商品を包む新聞から字や世の中のことを学んだ経験から
市立図書館を建てる費用にあててほしいとの願いを託し
戦後建てられたのが今の図書館です。
図書館には今も名塩氏の胸像が飾られています。
名塩文庫、というのもあるようですよ。
この名塩氏が作ったお店、というのが北海道では有名な
「お菓子のナシオ 」です。
今は本社は札幌みたいですね。
名塩家の家訓で「御叱りや 川に鯨は住むまじと」
というのが紹介されていました。
留辺蘂で小さなお店を作って一国一城の主になった
良造が、大阪から父親を呼び寄せました。
その小さな店をみた父親が「こんな小さな店で満足
してはいけない。川に鯨は住まないだろう」と叱った
その言葉を句に読んだものだそうです。
この本に載っていた北海道開拓期の偉人は
名塩氏だけでなく、皆、利益優先ではなくもうけを
周りに施した方が多かったようです。
当時の入植者でキリスト教に入信した方が多かった
という背景もあるのでしょうが、自分の利益だけを
考えていては偉人と呼ばれる人間にはなれないのでしょうね。
前田駒次は北見地区に入植した高知出身者からなる
「北光社」の幹部です。
北光社は坂本竜馬のおい、坂本直寛が社長を務めた
移民団です。
直寛自身は北見にはわずか4カ月しかおらず、その後
石狩地区で政治活動をしたのち、キリスト教の布教活動
を行い札幌で亡くなったそうです。
駒次は事実上の責任者で北見市の前身野付牛町の
町長にもなった方だそうです。
北見の歴史、ちょっとは紹介できたかしら?
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