サトシの店にも顔を出した。
「ジュンくんがいなくなると寂しくなるな~」
「こっちに来ることがあれば、たまには寄ってよ」
「ジュン、幸せになってね」
そうそう、今回の一連のドタバタ愛の逃避行(←マサキに名付けられた)も、サトシ・カズ、そしてなぜかマサキの間で話題になっていた。
「オレ、めっちゃ焦ったんだからね。
ジュンがどっか消えた!とかてんちょーに言われて」
「やぁ、絶対こうなると思ってたよねー」
ホストのマサキと、サトシ・カズが意外に仲がいいことに俺は驚いたけど
「・・・実は、おれの。
本命、マサキ、なんですわ」
と、カズがこっそりと告白した。
「え?!マジか~
・・・ってあれ、俺ととか言ってなかった?」
「ああ、あれ。
ジュンくんをからかってただけですよ」
えええ?カズとマサキが?
意外過ぎる組み合わせとは思ったが、はじめての二人の掛け合い(じゃれあい?)を見てみると、うん。悪くない。
一見、カズが主導権を握っているようで、突拍子もない行動に出るマサキに振り回されている・・・感じ?
まあ、こっちもそのうちくっつくような気がする。
「どこに居ても、何をしていても、ジュンの幸せを願っているよ」
今度、彼氏連れておいでよ。
そういうサトシには、まあ、そのうちね、とあいまいに答えておいた。