「昨日ニノがさ・・・なんかめちゃくちゃ優しくて」

 

ニノというのは相葉くんのところに出てくるうどんの妖精?だ。

うちの潤と比べると気が強く、いわゆる『攻め』らしい。

 

(そしてニノに攻められて翌朝ちょと使い物になっていない相葉くんは『受け』らしい)

 

そんなニノが、めちゃくちゃ?優しい?

 

 

 

「え、」

 

思わず聞き返してしまった俺。

 

「・・・今日はエイプリルフールじゃないぞ」

「当たり前じゃん!わかってるってば!」

 

相葉くんは困惑顔で叫ぶ。

 

 

 

 

 

「それで、もしかしたらどこか具合が悪いかもしれないから、今日様子を見に来てくれない?」

 

もし病気で、仮に潤にうつってしまうといけないからと、俺だけが相葉くんの部屋に行くことになった。

困ったときはお互い様。同期で、隣同士の間柄だ。なんてったってうどんの妖精?と仲良くしている人間も周りにそうそういないだろうし、フォローできるところはフォローしたい。

 

「わかった、今日はほぼほぼ資料集めに出社したから残業にはならないだろうし、仕事終わりに連絡するよ」

「ありがと翔ちゃん!絶対ね!」

 

相葉くんはそれだけ言うと、「急いで仕事片付ける!」と自分のデスクへと走っていった。