言われた瞬間、頭がカッとした。

いつ、いかなる時も冷静でいるよう育てられてきたのに、

生まれて初めて頭に血が上った。

 

ずっと、ずーっと、貴方のそばにいたのに。

『カンケイナイ』と言われて、自分が否定されたような気がした。

 

 

 

ガタリと椅子を倒すように立ち上がると、翔くんの腕を掴む。

 

「じゅ、潤!」

 

翔くんが慌ててオレの手を外そうとしたが、引きずるようにして館内に入った。

幸い、今日はこのホテルの上の階に部屋を取ってある。

カギは指紋認証だから、フロントにもよらずエレベーターに乗り込んだ。

 

 

 

「潤!痛い!」

 

何度も翔くんはオレの手を離させようと抵抗したが、許さなかった。

部屋のドアをくぐっても翔くんを引きずり、ベッドルームのドアを開け、ベッドに引き倒した。

翔くんは勢いづいてベッドに投げ出された。

 

 

 

「オレ、貴方の秘密を知ってる、よ」

 

 

 

今夜は満月だ。

 

貴方の秘密が、最大限暴かれるとき・・・

 

 

 

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ちょっとΩバーストテイスト入ってます。

裏に行く前に終わらせちゃった(笑)

 

もしかして。つづく?