「おはよ!」
「おそよ〜〜〜〜」
斗真がニヤニヤ笑いながら挨拶をしてくれる。
今日、いつものように自転車でなくタクシーできたことも、ニヤニヤの一因だろう。
「・・・悪かったって。
ハイ、これお土産」
「お、ありがとね〜〜〜」
なんとか乗り換えの間の大きな駅で購入した斗真へのお土産を渡す。
もう一袋は、パートやアルバイトのスタッフへのものだ。
「・・・・・・・・・」
不意にオレの隣の小さな視線に気がついたのか、斗真が凛ちゃんを見た。
「え?潤の隠し子?」
「違うわっ!」
「え?目元とかクリソツなんですけど〜〜〜」
「え?似てる?」
逆に、似ていると言われる方がびっくりだ。
「え?なに?この子、ダレ?」
斗真は凛ちゃんの目線に合わせてしゃがみこむと、こんにちはと言った。
「・・・こんにちは」
小さな声だったが、凛ちゃんも挨拶した。
「いろいろ事情があるんだけど・・・。
オレこの子と一緒に暮らすことにした」
「え?決定なの?
翔くんに言った?」
斗真はオレと翔くん両方の事情を知る、数少ない友人だ。
オレがモデルをやっていたころ初期からの仲間。
「・・・まだ。
しょおくん今、入稿前でしょ」
「あ、あああー」
ファッション雑誌の編集部、その中でも若くして編集長になったしょおくん。
100%仕事に打ち込みたいからと、忙しい時期に連絡を寄越すなときつく言われている。
「早めに言った方がよくない?」
「・・・わかってるけど。
そのうち入稿明けで会うから、その時言うよ」
しょおくんが仕事をしている姿は本当にかっこ良くて、オレは見ているだけでドキドキしていた。
オレ自身も、しょおくんには100%仕事に打ち込んで欲しいから、言いつけを守って連絡することもない。
オレにとって、しょおくんは『絶対』のような存在なんだ。
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お話、お休みしていました。
パソコン、スマホが触れる時間がある程度ないと、
お話を書けない。
毎日更新されているブロガーの皆さん、尊敬します。
予約投稿も駆使して頑張ってはいますが、
1日1投稿もできない日もあると思います。
これからもよろしくお願いします。
渡辺 貴子