1996年からインド古代の自然療法で健康と若返りを実践、研究しておりますヨーガ・アーユルヴェーダファシリテーターTakakoです。
スワーミージからは「サドゥには1人ではあまり近づかないでください。」と前々から注意されていましたので私は近寄らずに向かいの石に腰掛けて休むフリをしながらしばらくその修行者の様子をジーっと観察していました。
冬の間閉ざされていたバドリナートの寺が開くその日、夜中の1:00に起きて沐浴して2時過ぎにはもう凄い行列になっていて驚きました。夜中はすごく冷えますし、寺院が開いて中に入れるのは6時くらいから。驚いたことに、ご年輩の男女も、ずーっと立ちっぱなしで、手を擦り、肩をすくめて、時にはしゃがんだりしながら、寒さと疲労に耐えてひたすら並んで待っているのですそれが神さまの名前口ずさんだりして嬉しそうにさえ見えます。
ヒマラヤの聖地ではインドの人々の信仰の深さに度々驚きと感動を覚えました。そのような人々との直接の交流はバクティヨーガの理解を深めさせてくれたように思います。
寺の中には冬の間、神聖な火がずっーと絶えることなく灯されていて、寺が開く日にその火に礼拝するのも素晴らしい機会なのだそうです。私もその聖なる火を見たいと夜中から並んだのでした。
結局私が参拝できたのは朝8時過ぎ。。人々は本当に嬉しそうで喜びが伝わってきました。
寺院から出ると左手にホーマの囲い(護摩壇)がありました。ふと見ると、通る人々がみなそこに座っていた一際目立つサドゥのような修行者の足に触れて敬意を表し祝福をもらっているではありませんか (もしかして素晴らしい聖者?)
見ると確かに周りの修行者とは違うオーラ
そして後ろには、その旅に私が持ってきていたマハーアヴァター・ババジの写真があるではありませんか(ご縁かな?)
するとそのサドゥが私に気づきました
「あなたは日本人か?」
「はい日本からヨーガの勉強にきました。」
サドゥはわたしに手招きをして自分の右を指差しました。そこはムッツリした怖い顔の太鼓腹のおじさんが座っていました まっまずい。。
しかし次の瞬間、私の好奇心の方が圧倒的に強く・・・身体が勝手に動いてしまう
「プラーナーンスワーミージ ちょっと前を失礼しますぅ、あ、もうちょっとそっちへお願いしま〜す」
私はサドゥの隣にあぐらの様に瞑想の🧘♂️形て座り、合唱をして深々お辞儀をしました。
(興味深々ぐあいが凄い)
やはり偉いお方なのでしょうか。。皆からとても尊敬されているのが伝わってきます。その度に頭に手をかざして祝福を与えていました。
話し方はとても紳士的で落ち着きがあり、優しい話し方です。(私はこのことで少しリラックスし始める。)
灰を身体にも顔にも塗っていて髪もモジャモジャボサボサだったので何か匂っちゃたりしてとさりげなくクンクン近くで嗅いでみましたが、不思議と無臭、、というかかすかにお香のようないい香り
そして周りのお付きの人に
「この日本からのお客様にお茶を差し上げてください。」
と、さらに「 ミルクティーがいいですか、レモンティー🍋がいいですか?」と聞きました
えっ、メニュー選べるんですか
「あっじゃあレモンティー、お砂糖入りでお願いいたします」
サドゥにはミルクティー、私はレモンティーが運ばれてきて、飲んだとたん
「めっちゃ美味しいでーす」
20分くらいの間だったと思います。私はこのサドゥに様々な質問をしました。家族のことや年齢、神さまのこと、聖地での修行のこと、そしてババジに会ったかどうか
サドゥは穏やかに
そして全てシンプルに答えてくれました。
ガネーシュマハラージ44歳(いまは60歳くらいか)
修行の道に入って20年。父はヒマラヤ、母はガンジス川、兄妹は全てのひと。。
「ババジかい、、私は親しいですよ。。
ババジも神さまも今ここにいますよ。」
「スワーミージ、お時間ありがとうございました。」と去ろうとしたとき、サドゥは最後に、
「この後、ガンゴトリーに向かいます。行きますか?案内しましょう。」と言ってくださったのですが、それは無理だと丁寧に辞退させていただきました。
最初はとても緊張して接していた私でしたが、その20分の間、このサドゥの隣に座ってお話しさせていただくうちに、気分が良くなりリラックスしたのでした。この方の波動の影響でしょうか。
その時話しに伺ったガンゴトリーとヤムノトリーも結局私はのちに巡礼することになりました。お会いした方々はみな様々な聖地を良くご存知でした。修行者たちはこのヒマラヤの4大聖地やその周辺の霊的なスポットを転々としながら修行をしているのですね。
ヒマラヤ巡礼中、ステキな修行者の方々にお会いし、祝福をいただきました。
バドリナート周辺での素晴らしい体験はこのあと次々と訪れました。
マナ村からヴィヤーサの洞窟の周りは波動がものすごく高い場所でゾクゾクしました。