僕みたいな文系の素人でもスピニングリールのオーバーホールができることを記録します。

もちろん播谷大先生がいろいろ教えて下さったことで、何かあったらメッセージ送ってみようという安心感があったので勇気が出ました。播谷大先生にはとても親切にして頂きフィッシングショーにはオイルとグリスをわざわざ小分けして持参して下さりほんとに感謝です！ありがとうございました！！

まず、ローターをバラしました。なんとなくバラしました。驚いたことに中は砂だらけでした。何もわからないので台所洗剤で洗いました。でも細かいところが綺麗になりませんでした。で、バラしてから気づいたんですが、ボルトを外したら一気にバラバラになってしまったため、組み立て方がわかりません。ここはちょっと複雑で図面をみるだけではわかりません。ネットに頼るしかないと思いました。検索したらすぐに動画が出てきました。とても分かりやすく簡単に組みあげることができました。

ということは、もしかして動画探せばオーバーホールもできんじゃね？と思いました。

やっちゃおうと思いました。

ほんとは19ヴァンキッシュにも心が揺れていたんですが、フィッシングショーでの堀田さんとの会話で積極的に買うのはやめました。

さて、まずオーバーホールにあたり準備した物を列挙します。

・パーツクリーナー

　いろいろ調べてAZっていうメーカーがいろいろあるなーと思って、ヨドバシカメラのネットショップ
で買いました。300円だったけどポイントで買ったので出費なし。

・プラスチックカップ

　100円ショップで買いました。この中にパーツを入れてパーツクリーナーを噴射しシャカシャカしました。

・ぞうきん

　100円ショップで買いました。シャカシャカしたパーツを吹きました。

・綿棒（メイク用）

　100円ショップで買いました。ぞうきんで拭き取れない細かな部分を綿棒で拭きました。メイク用は先がとがっているのでより狭いところに届きます。

・シマノ純正オイルスプレー

　播谷さんに頂いたオイルと両方使いました。

・ドライバーセット

　最初100円ショップで六角レンチを買ったんですが、センチではなくインチ（トルクス？）だってことが後からわかって、100円ショップの六角レンチは使い物にならず、ホームセンターでちょうどいい大きさの六角レンチ（正確にはトルクスレンチ？T6とT8）の入ったドライバーセットを買いました。プラスマイナスドライバーとセットになっていて700円くらいだったので良しとしました。

・六角レンチ（0.89mm）

　どうしても必要で、こんな特殊なものは100円ショップで売ってないので、これもホームセンターで買いました。100円くらいだったかな？

・ピンセット

　100円ショップで買いました。オーバーホールしていてこんなに便利なものはない！と思いました。

勇気を出してボルトを外しました。ボルトはどれもあまりキツく締められてなく簡単にバラバラになって

いきました。で、驚いたのはローラークラッチが錆びだらけでした。ほんとに海の底から何か月かぶりに

引き揚げたような錆びの付き方でした。しかも触わってたらバラバラになってしまい、小さなドラム缶（バ

ラせばわかりますが）もバラバラになってしまい、もはや錆び取りに再度組み立てることは無理な状況で

した。これは止む無くパーツを注文しました（パーツで注文すると組まれた状態なので、これはバラして

はいけないものです）。パーツはこの他にピニオンギアと一緒に錆びていたベアリングも注文しました。ピ

ニオンギアは磨いて錆びを取りました。

パーツは上州屋に注文したのですが、パーツ1個につき50円手数料が取られます。50円って健気です。

納品まで1週間くらいかかりました。パーツが揃ったので本格的に全部バラしました。本当はボルトの位

置をちゃんと記録しておかなければならなかったんだと思いますが、勢いで何も考えずにバラしてしまい

ました。

それからシャカシャカしました。とにかくシャカシャカしました。汚れもグリスもすぐに落ちてとても綺

麗になりました。ちょっと乾かしてすぐに組み立て始めました。まず、ウォームシャフトやメインシャフ

トを組み立て、グリスを塗りました。この部分でリールの構造がよくわかります。この時に先にピニオン

ギアも入れてピニオンギアを回して全部回るかを確認した方がいいと思います。

この後は一気に図面通りに組み上げます。

どこも迷うところはありません。ただこの時ローラークラッチ

の中心にパーツがあるんですが、それを下に落としてしまいました。これが後でヤバいことになってしま

いました。あと、ドライブギアの座金が図面上は2個なんですが、バラしたときは確かに4個あったので

す。組み立てながら組み立てた部品は図面に印を付けていたのですが、ここで座金を2個だけ付けて、残

りの部品を図面と見比べても2個余ります。ここは4個付けました。図面の注意書きに座金は図面と一致

しない場合があると書いてあったので気にしないことにしました。

図面を見ながらであればなんとか組み上げられるものです。心配したボルトも迷うことなく取り付けられ

ました。が、最終的にボルトが1個余りました。でも図面と見比べてもこのボルトの入るところがありま

せん。リール自体にもボルトの入っていない穴はありません。これだけは今でも謎です。

一旦全部組み上げたのですが、致命的な欠陥が。。。ハンドルが反転するのです。最悪です。。。

もう1度全部バラしました。でも図面との違いは無さそうです。困りました。。。

ネットで探しましたが、ダイワのリールは故障して反転しやすいくらいしか出てきません。

ここは張谷大先生にメッセージを送りました。すぐに返信頂き、ローラークラッチの組みつけ不良とのこ

とでした。で、中央の部品を落としたことをすぐに思い出しました。上下を逆に取り付け、ピニオンギア

を回すと一方向にしか回らなくなりました。再度組み上げたところ反転はしなくなりましたが、アームが

スムーズに動きません。これはボルトを少し緩めたところスムーズに動くようになりました。微妙です。

播谷大先生はボルトの締め付け具合で回転の具合を調整されるそうです。僕はここまでの域には達しま

せんが。リールについてはきつく締めればいいってもんじゃないことは分かった気がします。

ついに完成しました。初めての僕にもできました。完成したリールはとてもスムーズに動きます。今回の

錆びの原因は釣りの後に水洗いする時にドラグを締めずに洗ってきたことが原因だと思います。せっかく

綺麗にしたので大事に使おうと思います。

皆さんもその気になればやってみてはいかがでしょうか？

素人でも文系でもオーバーホールはできます！