2015/9/16 留学編①;WASP StatesからDiversity Statesへ | TakahiroCPAの備忘録

TakahiroCPAの備忘録

京都生まれ京都育ちの公認会計士TakahiroCPAが、会計・財務・税務を中心として日常的に感じたこと(感情の論理)、考えたこと(能率の論理)を備忘録的に綴ります。受験生を応援すると共に、専門家としての日々の修養を積み重ねます。*関係ない話のオンパレードです

シアトルは今21時半です。

2週間の寮生活を終え、ついにホームステイが始まりました。Pick Up前に周りに比べて緊張しなかったのは、ホームステイはオーストラリア台湾に続き三回目だからだと思います。良心的な家庭であったこともあり、とても楽しめています。シアトルマリナーズの試合も見に行ったし(明日の岩隈先発試合も行く)Seattle Soundersというサッカーチーム(このチームは全米のプロサッカーチームの中で最も資産価値が高いという記事を見ました)の試合も見に行ったし、カナダのバンクーバーでシアトル行きの最終の高速長距離バスを逃し寝ずにスラム街を彷徨った経験もできました笑 あとはアメフトの試合も見に行きたいのですが、人気チームすぎて直近の試合は1200ドル~しか手に入らないという鬼畜振りなので怯えています。また、家族構成が




父;フィリピン人

母;アメリカ人

娘の夫;メキシコ人

ホスト①;日本人(me)

ホスト②;インドネシア人

ホスト③;香港人




という国際関係学部(僕の所属する学部)のようなインターナショナルさでした。ホストマザーは300人以上を部下に持つ病院のmanagerであり人格者で、ホストファーザーは明るくいつもジョークを飛ばすひょうきん者でした。

初日にホストマザーと何時間も話したのですが、僕が来春からBig4CPA職として働くというと、「10分の会話と、Big4に入るという2つの事実で、あなたの人間性がいかに優れていて、あなたがいかにハードワークで優秀であるかが本当によく分かるわ」という大変嬉しいことを言ってくれました。出発前にTOEFL5000単語、英検一級単語、といった単語帳をcompleteしてしっかり準備もしてきたので、ある程度会話がスピーディーにできるようになってきたことが凄く嬉しいです!!

例えば、「昨晩起きちゃって眠いけどまあいいか!」を「awoke with a start in wee hours of the morning, but it’s OK rather than not sleep a winkwith a start=ハッとして wee hours=朝方の深夜 sleep a wink=一睡も」ってくらいは出てくるようになってきました。




環境学の講義では、field workがふんだんにカリキュラムに組み込まれていて吸収しやすいです。例えば、Boeing(Seattleheadquarterです)Puget Soundsという入り江の汚染に対して行ったアプローチや、雨水浸透設備の民間主導管理方法など、現地にいって教授がconsistentに御教授してくれるので、非常に分かりやすいです。あと二週間でより高度なビジネス系の講義が始まるので、ついていけるようにこれからも毎日英単語を覚え続けます!ちなみに今やってる英単語帳は「究極の英単語セレクション」と「最後の一冊;TOEFLSATGREGMATの英単語」の二冊です。

また英語学に関しては、明後日の午前のクラス中の前でWilliam ShakespeareSonnet 18の細かい洞察についてプレゼンをするため、今日は遅くまで練習します。Sonnet とは14行詩のことで、Sonnet 18とは自然と愛について綴られた、Shakespeareの作品の中で最も有名な作品です(彼のSonnet集は全部で154つの作品があります)。彼は俳優でもありました、globe座、いつか見に行きたいなあ。




 さて、最後に題名について触れます。

 WASPとはご存知の通り(White Anglo-Saxon Protestant)の略であります。中東や一部アジアのイスラム教、インドや一部アジアの仏教、中央ヨーロッパのキリスト教(カトリック)の体系と同様に、アメリカもキリスト教(特にプロテスタント)の体系があります。しかし、これもまた御存じのように、その前提はゆっくりとなくなりつつあります。

 WASPの最も強い含意はmelting potの頂点に君臨する「白人保守派のエリート層」でしょう。それも人口移動により権力層が変遷する過渡期にありますが、「人口移動論」としてのexodusは我々に史実の論理を詳説してくれる媒介であることに気づきました。

 今年最も影響を受けた言葉の一つに「何かを勉強することは、何かを勉 強しないこと」という言葉があります。Gistは、浅い知識は検索できるようになった世の中では、一領域に途方もなく精通したものが生き残るため、一領域に注力することがビジネスマンの素養を高める姿勢として重要ということです。確かにこれは真理だと思います。

しかし、私は一応まだ大学生であり、ビジネスマンではありません。環境学も、シェークスピアも、ダイバーシティも、脳内のsalad bowlに入れる材料として、留学中は少し視野を広げて学びたいと思います(勿論語学の学習という主軸はありますが)。好きな勉強を好きなだけしていられるのも今のうちだけです。

先日旅行で訪問したカナダのバンクーバー市やリッチモンド市では移民人口が50%を超えているそうで、バンクーバーで行ったクラブも多種多様な国籍の人々が踊っていました。個々の国籍の移民の理由として、香港人はHong Kong Babyという言葉があるようにパスポート目的(バンクーバー不動産市場高騰の原因)、中国人は家族呼寄せプログラムや華僑の系譜、韓国人は政府の留学奨励政策、日本人は環太平洋貿易と留学、東南アジア人はNanny Visaの利用やBoat People(戦争移民受け入れ)、中東人は革命の影響やパスポート目的なようです。日本の多くの業界では国内イノベーションはこれ以上生まれにくく、人口的地理的に強みを持つ国々と協和していかなければなりません。日本に関係のある地域のダイバーシティがどうなっているかくらいは、いちいち検索しなくとも常識として知っておきたいと感じました。



 いつも長くてすいません、毎日9時~4(or6)まで講義あるの体力的にしんどい……明日もがんばります!!


シアトルは今23時半です。