【新規事業を経験させ、人を育てる】

 新規事業に取組める人材は、既存事業で成果が高いからといってできるものではない。

新規事業経験があるには越したことはないが、資質がある人であるかが重要である。

社内政治に長けた古参社員は、内向きには評価が高いが、外部と連携では、社内権力は全く通用しない。

それでは、どのような人材(資質、志向性など)を2つの視点を切り口に説明する。

 

1.新規人材に適した人材とは

 人の志向には、「業績志向」と「成長志向」の2つのパターンがある。

 

(1)「業績志向」人材とは

 目の前の成果に執着するタイプである。既存事業では成果が上がりやすい。

固定的な考えを持つので、自分の成果を出やすい仕事を選ぶ。

能力も経験知を重視するので、過去の成功体験に沿った仕事の仕方であれば力が発揮できる。