ある日、お客様からの返品で届いた梱包がとても立派なものでした。プラスチックダンボールで、ベルトの付いたバンドで固定されていました。
プラスチックダンボール(イメージ)
ベルト(イメージ)
社長「これは硬く締まってて開けるのが大変なんだ!私が開ける!」
と、普段は梱包や開封は修理担当のカヤマさんのお仕事なのですが、社長がキリとトンカチ🔨を持ってきて、ベルトの隙間にキリをねじ込み、トンカチで叩いて隙間を大きくして、バンドを緩ませてベルトをこじ開けようとしました
キリ
キリとトンカチでこじあける…。
待って!文明は、そうじゃない‼️
この最新の梱包は、そんな方法で開けるものじゃない筈なのに!
ハサミでバンドを切って開けちゃいけないのか…?
社長は結構不器用なので時間がかかります。
見兼ねたカヤマさんが手伝おうとすると
「触らないでっ!私がやる!!」
と、声を荒げました。
社長に声を荒げられると何も言えません
社長は自分がやろうとしている事に何か意見が入ると
「ちょっと待って‼️」
と声を荒げるので、
この会社は「ハイ」か「YES」しか選択肢はないのです
キリをねじ込み、トンカチで叩いて、力いっぱい頑張って、4本のベルトを外す社長。
固唾を飲んで見守る社員。
そして
社長「これは、すごく硬く締まるんだ!」
と、今度は茶筒にバンドを巻いてベルトを締めてみせました
社長「ほら!」
「ほぉ〜!」とか「まぁ!」とか言って感心してくれるカヤマさんとサトウさん
一連のかかった時間30分。
朝の貴重な30分が…。
一体何の時間…。
何のショータイムなんだ…
カヤマさん、サトウさん、すみません…。
私「ベルトをハサミで切って開けちゃいけないんでしょうか…」
サ「社長は物を大切にしてらっしゃるので、再利用できるようにって、切らなかったんだと思います」
サトウさん…
そこまで理解してくれてるなんて…
有り難い事この上ないです
やはり、神!女神
そう。社長は、とても物を大切にし、再利用する事を良しとします。
職場指定の筆箱は、名詞ケースの蓋の再利用です。
2つ重ねて製本テープで貼ってあります。可愛い文具を使いたい
今は物が豊富で使い捨てが当たり前の時代で、とても貴重な感覚をお持ちだと思います
物はこれを活かす人の元に集まる。
活かしているかはともかく、こんなところも会社が続いてる秘訣かもしれません
その後、再利用しようがなく茶筒に巻かれたままのバンド