194586日。世界で初めて広島に原子爆弾が落とされました。死者14万人。




3日後の89日には長崎に広島とは違ったタイプの原子爆弾が落とされました。死者7万人。




何の罪もない民間人が大量に殺されました。


アメリカは「戦争終結を早める為。」という事を理由にしましたが、実験をしたかっただけ。という説もあります。






大東亜戦争は軍部の暴走だった、という事も言われますが、確かにそういう部分もあったでしょうし、色んな人がいるから色んな事があって、残酷な事、苦しい事、悲しい事、辛い事、そんな事が殆どです。戦争は絶対に避けるべき事なのに、戦争を起こしたい人がいる。





特筆すべきは、最終的にこの世界大戦の全ての責任を引き受けたのは日本の天皇陛下だった、という事ではないかと思います。







戦争はやめるべきだ、という意見と、続けるべきだ、という軍、政府の首脳達の意見がまとまらない状態に「戦争をやめる」という決断を下したのは天皇陛下でした。





敗戦国の皇帝は処刑されるか、国外逃亡が、この時代の常識でした。陛下は自分の命など省みず国民や世界の平和を得られる道を決断されたのです。






そして8月15日、国民に語りかけました。





終戦の詔書(玉音放送)


 

私は、世界の情勢と日本の現状を深く考え、緊急の方法でこの事態を収拾しようとし、忠実なるあなた方臣民に告げる。



 

私は政府に対し、「アメリカ、イギリス、中国、ソ連の四か国に、共同宣言(ポツダム宣言)を受け入れる旨を伝えよ」と指示した。


 


そもそも日本臣民が平穏に暮らし、世界が栄え、その喜びを共有することは、歴代天皇の遺した教えで、私も常にその考えを持ち続けてきた




アメリカとイギリスに宣戦布告した理由も、日本の自立と東アジアの安定平和を願うからであり、他国の主権を排して、領土を侵すようなことは、もとより私の意志ではない。




だが、戦争はすでに四年も続き、我が陸海軍の将兵は勇敢に戦い、多くの役人たちも職務に励み、一億臣民も努力し、それぞれが最善を尽くしたが、戦局は必ずしも好転せず、世界情勢もまた日本に不利である。それだけでなく、敵は新たに残虐な爆弾を使用して、罪のない人々を殺傷し、その惨害が及ぶ範囲は測り知れない。






なおも戦争を続ければ、我が臣民の滅亡を招くだけでなく、ひいては人類の文明をも破壊してしまうだろう。






そのようなことになれば、私はどうして我が子のような臣民を守り、歴代天皇の霊に謝罪できようか。これが、共同宣言に応じるよう政府に指示した理由だ。

 




 

私はここに国体を護ることができ、忠実な臣民の真心に信じ、常に臣民とともにある。





もし、感情のままに争いごとや問題を起こしたり、仲間同士が互いを陥れたり、時局を混乱させたりして、道を誤り、世界の信用を失うようなことになれば、それは私が最も戒めたいことだ。





国を挙げて家族のように一致団結し、この国を子孫に受け継ぎ、神国(日本)の不滅を固く信じ、国の再生と繁栄の責任は重く、その道のりは遠いことも心に留め、持てる全ての力を将来の建設に傾け、道義心を大切にし、志を固く守り、国の真価を発揮し、世界の流れから遅れないよう努力しなければならない。



あなた方臣民は、これが私の意志だとよく理解して行動してほしい。









意地をはったり、復讐心に燃えて闘いを続けるのではなく、負けを受け入れて、復興に力を注ぐ。あくまでも見ているのは平和です。







原子爆弾という大量破壊兵器を世界で初めて落とされ、それに対して報復をしない日本があるから、その後、世界で核兵器が実際に使われないでいるという現実もあるのではないかと思います。






世界人類の平和の為に、アメリカが行った原爆投下という大量虐殺の責任までも天皇陛下はとられたのではないでしょうか。






そして陛下は敗戦で焦土と化した全国を回られ、人々を励まし、勇気づけました。ロクな警備もつけず、襲われて殺されてもおかしくない事を気にも止めず前に進まれた。





これが2600年以上続く日本の国の真髄、根幹であると思います。




「天皇家も侵略者だったんだ。」という意見もありますが、そんな遠い昔の事は、その時代の時代背景があるから、今、どんなに論じたところで、よくわかりません。




それよりも今に生きる私達が知れる事実がある。




そして、また、平成の上皇陛下も「象徴としての天皇」を模索して下さっていました。





いつも誰よりも前に進まれているのが日本の天皇陛下なのだと思います。





目の前の上司や隣人に腹を立てたり、幻滅するより、日本国民として天皇陛下を見習っていく。戦前はそんな教育がなされていた事だろうと思います。




こんな素晴らしい国である事を知らないのは本当にもったいない事であり、日本人が日本の国をもっともっと好きになるといいなぁ。と思います。