ツタヤで発掘良品というラベルのついたDVDが並んでいた。

懐かしい映画ばかりだ。

それも昔TVの「金曜ロードショー」とか「日曜洋画劇場」で観たような作品なのだ。


「荒野の用心棒」を借りた。

字幕でなく、吹替えで見た。

なんと!クリント・イーストウッドの吹替えが山田康雄さんではないか・・・


昔は、イーストウッドの吹替えは山田康雄さん、アラン・ドロンの吹替えは野沢那智さんなどと決まっいたのだ。

そうだ、少年の頃に見たイーストウッドは山田康雄さんの声でしゃべっていて、まったく違和感がなかったのだ。


少年の頃、親が見ていた洋画を一緒に見ていた風景を思い出して、心が震えた発掘良品でした。

上海に住む中国人からメールが来た。

彼の日本語は完璧だ。

どこで日本語を覚えたのかというと、日本のアニメやマンガから学んだのだ。

つまりオタクである。


8月末から9月にかけてに来日するという。

目的は映画「進撃の巨人」を見るためだそうだ。

メールの文面が黒い。つまり文字で埋め尽くされている。

要約すると、映画版「進撃の巨人」は原作とは違うものの、「平成ガメラシリーズ」の樋口真嗣監督がメガホンをとった作品だから絶対見ないと死ぬのだそうだ。

中国共産党はでは「進撃の巨人」は有害と指定したらしく、規制がかかっているそうなのだ。

だから日本に行かなくてはならないのだそうだ。

「嗚呼、日本人になりたい」

彼の手紙はそう結ばれていた。


私は返信を送った。

「貴様!それでも中国人か!」



TVを棄ててしまったら、不愉快なものを観なくてすむようになった。

安保法制をめぐる政治家の醜いやりとりも、ネットで断片を知るのみだ。


政治的なことについてそれほど興味はないが、基本的に憲法を改正してから安保法制に臨むというのが正しい道筋なのだと思う。

しかし、改憲はそう簡単にはいかないだろうことが、今回の騒ぎでよくわかった。日本人はほどほどに健全だと思う。


基本的に憲法は守られるべきだと思う。もし、改正されたらその憲法も守られるべきだと思う。そういう意味で私は護憲派だ。

憲法を守るためなら戦争してもかまわない、というのはちょっと変かな。

ミッキー・ロークの「レスラー」を観た。

ジェフ・ブリッジスの「クレージーハート」を思い出した。

この2つの映画、ほんとに似ている。

レスラーとカントリー歌手をいう違いはあるが、かつて一発屋だった男が老いて復活に臨む、というストーリーが同じなのだ。

レスラーの場合はミッキー・ロークの人生とダブッて興味深いが、私は「クレージーハート」のほうが好きだ。

ジェフ・ブリッジスは贔屓の役者だし、ラストがスマートだ。

韓流の歴史ドラマは面白い、いや面白すぎる。
歴史ドラマなんだから歴史に忠実かと思いきや、かなり脚色が多くて日本ならば歴史好きから文句がでそうな内容なのだ。
どうしてこうなるのかというと、朝鮮半島の歴史は文献が少ないのだそうだ。
確かにいくつもの王朝が分裂したり統一されたりで正史が編まれにくかったせいもあるのだろう。
戦乱で資料が焼けたり紛失したりすることも多かったのだろう。

日本の場合は辺境の国にもかかわらず、ほぼ国がひとつであったため正史が作られた。
こんなにも歴史的な記録の多い国は中国や古代ローマ帝国のような大帝国以外では珍しいのかもしれない。
それよりも日本人の記録好きが功を奏したのかもしれない。
昔から識字率の高い国民性で、民間の記録もたくさん残っている。
何でも書き残すという文化はネット社会になった今でも健在なのだろう。