プロローグ⬇️
https://ameblo.jp/takagi0221/entry-12627420604.html
第一話⬇️
https://ameblo.jp/takagi0221/entry-12627423099.html
第二話⬇️
https://ameblo.jp/takagi0221/entry-12627428235.html
第四話⬇️本日公開
大学卒業後は就職するのが当たり前な空気だったので
特にやりたいこともないが就職した。
「何となく好きな場所だったから」
というしょうもない理由で選んだ仕事は「ホームセンター」だった。
はじめての社会人経験
しかし就職後も空手への愛は消えずにいた。
ところが私が所属していた芦原会館の支部が当時勤務先となった栃木県にはなかった。
流派とは恐ろしいもので、自流こそが素晴らしいと思っていた当時の私
半ば仕方なく違う空手流派に入門してみた。
だがそこでは試合重視のルールに縛られた練習や
（芦原会館は試合を開催していない）
他流派からきたよそ者だったからなのか
とても居心地が悪く半年ほどで通わなくなった。
空手といっても特色があるんだな、と体感した私は
違う武術・格闘技にも興味が沸くようになり
伝説的な中国武術家がいると分かれば
休みを利用して東京まで先生に教えを請いにいったりもした。
そこで覚えた稽古法を近くの神社で
一人で稽古していたのだから
今思えばなかなか変な奴だっただろう
ベランダで稽古していて同僚に見つかったが
見て見ぬふりをされたこともあった(笑)
そんな生活を送りながら一年が過ぎた頃
ふと、絶望を感じた。
「え、この仕事一生やるの？」
ホームセンターは季節ごとに毎回売り場変更を行う。
春には花見
夏には海水浴やバーベキュー
秋には紅葉や山登り
冬にはウィンタースポーツ用品などなど。
一年経ってまた春の準備をしている時にふと思ったのだ。
もちろん役職が変われば仕事内容も変化するだろう。
しかし店長クラスでも
結局は毎年同じことを繰り返しながら
利益を上げていくことには変わりない。
エリアマネージャーになっても範囲が広くなるだけで
同じようなものじゃないのか。
今となってはほとんどの仕事がそういった面があると理解できるのだが
当時の私は大して好きでもないことを仕事にしたのでモチベーションを保てなかった。
そして仕事のストレスと
空手ができないストレスが
相まって限界を感じた時
ホームセンターの仕事を辞めることを決意した。
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※ネタバレ注意
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