インキャラの宿命はいかに目立たなく生活するかである
しかし、この日にはこれまで体験したことのない最大の壁が訪れた
事件は授業中におきた
先生:ここを読んで下さい じゃあ…インちゃんくん
私は当てられることは極端に少なく油断していた
ヤバい!何処を読むのかわからない
私は恐る恐る勘で読み始めた
だが、やはり違う場所だった いや場所というか教科書自体が違っていたのだ
クラスが笑いで包まれる
みんなが私を見て笑う
この状況はインキャラにとってキツすぎた
私はこの空気に耐えられなくなり視線でチャンソクに助けを求めた
チャンソクと目が合った瞬間とてつもないプレッシャーでいきなり血を吐いた
しかし友達である私を助けるためチャンソクは吐いた血を全て飲み干しいきなり手を挙げて立ち上がった
チャンソク:ティッシャッパーって知っていますか?
クラスの空気が凍りついた
クラスの人が知っているわけがない だって私もわからないのだから
チャンソクは再び血を吐いた
そしてトイレ行ってきますと言って走って教室を出ていった
これが私がチャンソクを見た最後の時だった
私は早くも友達を失った
残ったのはティッシャッパーの疑問と血のついた机だけだ
私はこれからどうやって生きて行けばいいのだろうか