子どもと元々はひとつだった。
それが、分離して違う人間になって、
もうこの世では繫がれないくらい離れてしまう。
そして、子どもは大人になって、違う人間とひとつになってしまう。
別れる母子分離の時は痛みがあった。
痛みがあるけれど、それがよかった。
痛みはいいことだったんだ。
こんにちは 皆様
タラニです。
かつてあなたは
私とひとつの身体で生まれて来た。
息を合わせ、鼓動を分かち
その小さな手が、私の手とつながっていた。
だけど、今、あなたはもう、
私の手を離して、違う世界を歩み
違う誰かと心を重ねている。
それでも私は知っている。
この痛みは、悲しみではなく愛がカタチを変えただけなのだと。
あなたが自分の人生を生きることが私の誇りになる。
私が命をかけて、願ってきたことは
「あ・な・た が幸せになること。」
「もちろん、私も幸せになる責任がある。
でも、あなたが生まれたときに、
私よりも前にあなたの幸せがあった。」
あなたという存在の幸せを祈るために
この痛みが必要だったのだと、今なら分る。
そう、この痛みは悪いことではなかった。
それは、絆が壊れたのではなく
絆が違うカタチに成熟した証だったんだ。