年老いた母親が独り暮らしをずっと続けていて
病に倒れたとき
家の中は買い物のビニール袋だらけ
何日も食事をしていない
やっと娘は知る
その娘は結婚してアメリカに住んでいる
孫はハーフで美しい自慢の孫
老婆にとって目に入れても痛くなかった
最後に孫に会ったのは3年前
数日合って老婆は日常に戻った
独り暮らしの老婆は 誰とも話さないし頼れない
そのうち自分は嫌われているに違いないと
錯覚し始めるひとりぼっちの恐怖が襲う
老婆の思いは時空を超えて娘に移る
もうここには居たくない 限界
どこかのおとぎの国のようなところに行きたい
そのおとぎの国が図書館だったりする
でも、いつか夢は終わりに近づき娘は覚めていく
他の誰かとバランスを取り合っていないか
一方が不幸を担い
他方が幸運を担う
誰かの為に我慢する私になる
我慢しなかった方は 相手の我慢を無駄にしない
どう幸せになればいいのか?
賢明に丁寧に慎重に選択する
人は自分に素直に生きるといい
罪悪感に捕らわれないこと