初めてカウンセリングを受けました日の
久しぶりに御飯がのどを通った。
その夜はいただいた録音を聴いて
再び温かい涙をいっぱい流した。
癒しのお別れの涙だった。
時間を巻き戻して
妹が生まれた時、
私は小学4年生だった
働きに出る母に代わって
布おむつを取り換え
哺乳瓶でミルクを飲ませ
多摩川を散歩しながら
寝かせつけた
私は親代わり、
私は実家を嫌って
高校を卒業すると
自立生活を始めた。
妹のことを思い出す
ことがないような
20代の自分だった。
その間、
私の知らない妹は
どんなふうに両親と
暮らしていたのか?
私のことを
どんなふうに
思っていたのか?
今更、気になる。
そして、やっと、
姉妹になれた。