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武田邦彦先生の特別講義 から抜粋

(途中略)

事実を確認する事はすぐ出来ます。事実だからね。
ところが理由というのを事実に被せると駄目なんです。
UFOが一番極端なんです。
UFOはいっぱい観測されるじゃないですか。
するとね~
「武田先生はUFOを信じますか?」とこうなるんです。
「そりゃいるでしょうね。あれだけ観測値があるんですから。」とこういうんです。
するとね
「どういう飛行原理ですか?」と必ず聞くんです。
つまり飛行原理を理解出来ないと、その人は事実を信じない。ペアなんです。
本当は「事実は事実」で独立してるんですね。
僕は科学者だから、事実は事実でそれを説明するかどうかは別にして、理解するんです。
普通はそんな事絶対にしません。
こういうのもあるんですね。
「人間の死後、魂はありますか?」
こういうう質問がある時があります。
まあ、いっぱい観測されてるからね。
「そらあ、魂はあるでしょうね。」とこう答えます。
したらね、こういう事を言うんですよ。
要するに「人間が死ぬと細胞が死滅して、人間の魂は細胞から出来てるんで、
それが腐ってグチャグチャになってんのに、なんで魂があるんですか?」
とこう言う事です。
これはね、理由を聞いてるんです。事実を聞いてるんじゃなくて。
だからね、人間てのはすぐね、希望とかね理由とか言うのにすぐ移っちゃうんです。
それはね、人間の頭ってのはね、
「事実を事実として受け取るんじゃないんです」
納得できる事を事実として、逆なんです。

一つの例をお話しますけどね。みなさん参考になるか分かりませんが、

昔ね、地球は平らだと思ってたんです。地球が平らだって事には理由があるんです。
あの頃は万有引力なんか知られてなかったからね。
丸いと下の人が落ちちゃうでしょう?
そんな説明したって、下のヤツどうしてんだ?
みんな黙っちゃう。。。(笑い)
それで地球は平らだったんです。
端はどうなってんだ?
まあ、海の水が落ちてるしね。カメがいるか犬がいるか。。。(笑い)
毎朝見てるとこっちが東ですかね
太陽が東から昇って西に沈むわけですよ。毎日毎日。
東から昇った太陽が西に沈むでしょ?
太陽はどこにいるか?って言ったら、西にいるじゃん。
次の日は太陽はどこから昇ってくるか?って言ったら、それは西から上がってきますよ。(笑い)
今日新幹線で社長は鹿児島に行きました。明日社長はどこから帰ってくるでしょう?
あんた馬鹿じゃないのか?(笑い)

そしたらまた東から太陽が昇ってくるんです。
それを解釈するのに、結構論争が長くなった。
で、ケリがついた。
地球は平らだった。これはもう疑う余地が無い。
で、太陽は東から上って西に沈む。
で、見てると太陽は西から上がってくるんじゃなくて、また東から上ってくる。
そりゃ不思議ですよね?あの明るい奴が北通ったりしてない。見えない。
いや違う、と。

14世紀ぐらいに 世界中がみんなが納得して落ち着いたんだけど。
どういう答えだったかと言うと、
東から昇って西に沈んで、太陽は土にかえる。
で、また東の土から太陽が生まれて昇ってくる。
毎日同じ太陽だと思っていたら、そんな事じゃない、あれは毎日作られた違う太陽なんだ(笑い)
それを考え出したヤツがいて、みんなが納得したんだよ。
それはどういう事を言ってるかというとね、

【間違った前提に立ってると、間違った説明が真実に見える】

これがいわゆる先入観の間違いなんですね。
だからね、地球が平らっていうところが間違ってるんです。
地球が平らってのが間違ってるのに、太陽が昇ってくるのを説明するのに
土から生まれるって言う説明で、みんながそれを信じたんです。
だいたいね、僕らが真実だと思っている事はほとんどは間違いなんです。

それからこれは、もっと軽い話ね。もっと思考の軽い
学生がね、時々こう言うわけですよ。僕に実験データ持ってきて
「先生、実験データ持ってきました。こんなんですよ。」
「う~ん、なんかこの実験データ怪しいね」ってぼくはこう言うわけですよ。
そしたら
「先生は傲慢だ! 先生は目で見たものを信用しないんですか?」こう言われる時があるんですよ。
「あなたは目で見た物を信用するの?」こう言う。すると
「そりゃ目で見た物は信用しますよ」
毎日太陽見てたら10時頃、12時頃、15時頃ってこう動くじゃない?
「あなたはどうして地球は動いてて太陽は止まってるって言ってるの?」
これはね、つまり先入観、
これはね、事実と僕らの間にプリズムがあるんですよ。
プリズムってのはどう言うものかって言うと
宇宙の形とか地動説とか人工衛星でみた形とか太陽系の形とかプリズムがあって、
向こうからは太陽が動いてるんだけど、プリズムでグッと変わってね、
これは地球が動いてんだって事になる。
ところが、多くの物ってのは僕らはプリズムが無いんですよ。
プリズムがあるのはあるんだけど多くの物は無いんですよ。


(中略)

そう言う将来に分かる事、って言うのを我々はどう見てるのかって言うとですね、
その例として僕が話すのは
「紫式部に飛行機を見せたら、彼女はなんと言うか?」
たった今から1000年前の人ですよ。もうホントわずか
たぶん天狗って言うと思う。
だって飛行機って知らないもん。
だってそんなもん空飛ぶって考えらんないもん。
それはどう言う事言ってるかって言うと、
紫式部に飛行機を見せて、あれは何ですか?って聞くと
紫式部は頭の中の知識を捜すんです。
それは人間のマズイ点なんです。

(中略)

頭にない真実が、その辺にあるんですよ。
なんだけど、現在の知識で探そうとしちゃうんですよね。