丹後地方の絹織物の歴史は古く、約1200年も前の奈良時代に、
丹後の国鳥取で織られた絹織物が聖武天皇に献上(739年)され、
現在でも正倉院御物として残っています。
そして、南北朝時代の成立とされる『庭訓往来』をひもとくと、
丹後で絹織物(丹後精好)が生産されていたことが記されており、
古くから絹織物をこの地で織っていたという歴史が伺えます。
また、約280年前の江戸時代の享保5年(1720)、
絹屋佐平治らが京都西陣より持ち帰った技術をもとに
創織した「ちりめん」が、現在の「丹後ちりめん」の始まりで、
その後瞬く間に丹後地方全体に広まったとされ、
そして峰山藩・宮津藩がちりめん織りを保護助長し、
丹後の地場産業として根付くことになったのです。
これに加えて、丹後地方の気候風土は、
冬の季節風は雪をともなってきびしく、
秋から冬にかけて吹く「うらにし」と呼ばれる季節風は、
「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるぐらい
湿気をともなった雨が降ったり、止んだりする日が続きます。
この丹後地方の気候風土が、良質の水、適度な湿度をもたらし、
今日現在まで丹後ちりめんを育んできたのです。
強い撚りをかけた生糸を交互に織り込み生地にし、
その後、精練することによって糸が収縮し、
緯糸の撚りがもどり、生地全面に細かい凸凹状の「シボ」がでた織物のことをいいます。
ちりめんの代表的存在である「丹後ちりめん」は、このシボが最大の特徴です。
ちりめんは、シボがあることにより、シワがよりにくく、
しなやかな風合いに優れ、凸凹の乱反射によって染め上がりの色合いが豊かな、
しかも深みのある色を醸し出すことができます。
また「ちりめん」といえば、絹織物だけと思われがちですが、
丹後では丹後ちりめんで培われた技法を活かし、ポリエステル、レーヨンなどの繊維で織った
ちりめん織物も製織しています。
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