昨日は、上弦の半月。
まさに絃月。
私も、ようやく落ち着きを取り戻しました。
観世能楽堂
武楽座15周年記念
ダンテ没後700周年
「武楽 神曲 修羅六道」
皆々様のお陰を持ちまして満員御礼!
華々しくお役を勤め上げる事ができました。
この場をお借りして、
お運び頂きました方々、
ご視聴頂きました方々、
お手伝いの皆様、
スタッフの皆様
共演者のお仲間の皆様に
心より感謝し、御礼申し上げます。
映像で何度も本番を見直しました。
今回も沢山の挑戦、仕掛けを随所に盛り込みました。
日本の様々な伝統芸能が上手く融合、
和合しております。
単なる羅列でなく、
一歩奥に深い繋がりを感じております。
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琵琶法師としては
やはり単なる演奏でなく、
フラメンコの現場で培った高度な即興性、伴奏弾き語りを心して、このお役を勤めあげました。
その場の空気感を感じて即興で弾く薩摩琵琶のフレーズ。
自ら琵琶を奏でていながら、
本番中に初めて聴く、
アドリブのフレーズの数々。
その場で産みだした
音霊の数々。
フラメンコギターのファルセータと音楽の違いに通ずる領域で御座いました。
フラメンコのスリリングな展開を琵琶で表現。
ジヤマーダ
レマーテ
シエレ
シレンシオ
マルカール
スビーダ
マチョ
これらが、密かに、そして大胆に散りばめられております。
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楽琵琶では、
能楽の詞章のみならず、
謡をもお借りしました。
「経正」の段では
楽琵琶謡弾き語りと言う新たな境地へ。
経正がかつて奏でていた琵琶「青山」の面影を残す楽琵琶を奏で、上げ歌の謡を弾き語りました。
小鼓や大皮の能楽独特のノリも
楽琵琶で刻む新たな手法です。
雅、風雅を表現。
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修羅王とダンテの最後の語らいのシーンでは、
正倉院の宝物、聖武天皇の愛蔵品で有名な螺鈿紫檀五絃琵琶(レプリカ)を神々しく奏でました。
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世界最古の片面太鼓とも言われるフレームドラムは、時には和太鼓のように、時にはフラメンコの独特の12拍子を刻み、ついにはおどろおどろしく連打する。
神楽鈴で場を清めもしつつ。
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1人何役かは数えられませんが、
いの一番に舞台に上がり
修羅六道を旅し
奈落に落ちる事なく
一番最後に橋掛かりを通って無事帰還しました。
私もこの作品を通して
得るものも多く、
今後の方向性に確信を持つ事が出来ました。
まだまだ芸道、道半ばではございますが、益々精進鍛錬を積んで参ります。
皆々様、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
最後に、
この素晴らしいチャンスをくださった、
武楽座 創始宗家 源光士郎さん
にお礼を申し上げると共に、
今後の益々のご活躍、
ご発展を心より祈念しております。
全てのご縁、森羅万象に感謝
日々陽転
弥栄
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