あらすじ(引用)

中学時代、「石」と呼ばれ、泣くことも笑うことも忘れていた羽花。偶然出会ったレモン色の髪の男の子・三浦くんに憧れて、同じ高校に入学したけれど──!?
ソーダ水のように甘く弾ける青春が、ここからはじまる!

 

 

感想メモ

りぼん~~~ってこんな感じだっけ? 

薄味な純朴な星野綾(GALS)と乙幡って感じ。もっと味濃い方が好きなんだけど最近ってこんな感じ? 

GALSと神風怪盗ジャンヌとこどものおもちゃで育ってるから、味が濃い方が好き…

 

私が大人になっちゃって、ぶっきらぼうだけど実は優しいイケメンヒーローみたいなのが

そこまで好きじゃなくなっててとてもつらい。

乙幡、羽山秋人、日向棗を思い出すんだよ…

 

言われたことをそのまま受け入れる純朴さが読者に愛されるんだろうな、という学び。

小さなことで舞い上がっちゃう可愛らしさがあるヒロイン。

陰キャ設定だけどひねくれたところがないので、素直に読める。

でもだからこそ、ややストーリーの味が薄く…という感もある。

派手にいじめられても負けないド根性主人公! に慣れすぎたのか(花より男子)

 

ヒーローも基本クールだけど、下心がない気づかいがある良い人。

20年前のクールヒーローって「ちょっと意地悪」とか「皮肉を言ってくる」という展開が

序盤では結構あったけど(タキシード仮面もあったよね?)令和だと優しさ成分の方が多いね。

(こどものおもちゃだとちょっと意地悪どころではない)

 

平成のりぼん読者なので「クラスのカースト上位の性格キツい女子」とかが出てこず

普通にいい人なのが新鮮でしたね。そのうち出てくるのかな。

(いじめてくる嫌なやつはもちろんいたけど、ネームドキャラとしては描写されず)

 

映画の評判は「ストーリーがゆるすぎる」というものが散見されたけど、この原作のまま

映画を作ったら確かに間が持たないかも、と言う感じがする。

けど、たぶん役者さんを見る映画だと思うので、目的は達しているのではないだろうか。

 

肌に合わない部分はあったけど、時代と純粋に私の加齢を感じるばかりでした。