現代の社会において価値観の多様化が進行している。それは、今に始まったことではなく、以前から進行してきているものだ。
昭和の時代から自由主義経済活動が作り上げてきた物質的な豊かさの面と、逆に、その犠牲となった社会現象(事象)が混在し、多種多様な価値観が生まれ、それが普通となった日本社会が形成されてしまったというのが否めない事実なのでしょう。
このような社会状況の中で、あらためて『気づき』『考え』『実行する』といった行動原理を再確認し、目標を共有しながら達成感を得るといったことが重要である。
昨今、共同体意識が希薄になっているように思える。
事を成し遂げるためには、同じ目標を共有し、努力しまた知恵を出し、汗をかく。
今さらながら再認識させられております。
時代は変化をしていくものであり、また変化を遂げなければならない。
しかし、「人間」という生き物の本質はかわらないのではないか。
自分なりの気づきをまとめ・考えてみて、まず自分なりの価値を見出す。
それを、一人でも多くの人たちに伝えていく。そして共有する。
価値観が多様だということは、ある意味多様な可能性が存在するともいえる。
それを否定していては、前に進めない。
共生していくことこそ必要なことである。さらに多様な選択肢が社会に整備されることが望ましい。
礼の最高形態は、ほとんど愛に近づく。それは私たちにとって敬虔な気持ちをもって「礼は寛容にして慈悲深く、人を憎まず、自慢せず、高ぶらず、相手を不愉快にさせないばかりか、自己の利益を求めず、憤らず、恨みを抱かない」ものであるといえる。
―新渡戸 稲造『武士道』第6章 礼‐仁・義を型として表すより―
これが、人としての「基本姿勢」であると思います。